今回は、四国地方にお住まいの40代夫婦さんが、お子さんの足音に関する騒音問題を直接話あって改善したお話をご紹介してみます。アパート・マンションの騒音問題で、当事者間で直接話し合って解決するのはリスクを伴いそうですが、今回は正解だったようです。足音の改善には、フロアマットを床に敷くと良いようです。

隣のお子さんの足音が気になる

私たち夫婦は、都心部にある200世帯の分譲マンションに住んでいる40代の夫婦です。住んでいる階数は1階です。夫婦だけの2人暮らしをしています。夫婦ともに週5日勤務の会社員をしていて、四国地方に住んでいます。私の住んでいるマンションで体験した騒音問題ですが、隣に住んでいるお子さんの足音が響く、といったものでした。

私たちは夫婦2人だけで住んでいるからか、日ごろから部屋は割と静かな方だと思います。犬を2匹飼っているのですが、2匹ともに吠えることや騒ぐことのない犬ですので、日ごろから部屋はとても静かです。また、大きな音で音楽を聴く趣味や、大きな音で映画やテレビを見る習慣もないため、余計にお子さんの足音が気になってしまったのかもしれません。

子供のいない私たちにははっきりと分からない部分でもあるのですが、お子さんの歩き方・走り方の特徴なのか、お子さんのいる家庭からは騒音が出ても仕方がないと分かっているつもりでしたが、お隣さんのお子さんは、かかとから足を床に付けるようにして歩くようで、まるで床を叩いているような音を出す歩き方をしていました。

その音が、マンションですから仕方ないのですけれども、歩くたびに部屋に響くのです。大きく響く訳ではないのですが、小さく、でも気になる大きさで響きます。お子さんが、まだ歩き始めであり、言って聞かせられるような年齢じゃないときは、なるべく気にしないようにして過ごしていました。

マンションの理事会は騒音問題で動かない

しかし、お子さんの年齢がある程度高くなり、体も大きくなって部屋を走り回るようになると、さすがに私たちも気にしないでいることができなくなり、騒音として気になり始めてしまいました。マンションですので、理事会というマンション内のいろいろな問題を対処してくれる会はあるのですが、騒音問題となると、私たちのマンションの理事会は動いてくれませんでした。

以前から騒音に関する問題は割と多く理事会の議題として上がっていたのですが、一度も立ち会いなどしてくれたことはなく、そのような方針であることもマンション内に周知していて、住民も理解していました。そうなると、私たちが行える唯一の対処は、直接、当事者の家族どうしで話をすることでした。

当事者同士で直接話し合い騒音問題はひと段落

騒音問題と言うのは、当事者はなかなか気付けないことですし、気にする側の気にし方レベルも人それぞれです。なので、話に行くのにとても勇気が要りました。私たちがいくら主張しようとも、相手方が私たちと同じように音を騒音と捉えてくれるかは、不明ですし、そもそも騒音問題が原因で、ご近所仲が悪くなるかも知れないからです。

しかし、騒音は我慢し続けることのできない問題でもあります。我慢してストレスをためて、我が家で落ち着いた生活ができなくなることだけは避けたいと思っていました。勇気を出し、お互いの夫婦同士で散々話をしました。実際に我が家にも上がってもらって騒音の程度や響き方を直接聞いてもらい、その結果、先方には「確かに音が気になる」との確認をしてもらいました。

その上で、対処方法として、先方は部屋のお子さんが通る道にフロアマットを敷くことで対処すると提案してくれました。対処してくれるまでにものすごく長い時間かかっていたので、その間に何度か話し合いや催促をし、半年ほどかかって、ようやくフロアマットを敷いてくれました。

音は、正直そこまで小さくなっていません。相変わらずお子さんが走り回ったりすると、以前と同じように音が響きます。響きますが、当事者と私たちとの間でじっくりと話し合えたこと、効果は完ぺきではないにしても、対処してくれたことへの感謝、などから、気持ち的にかなり楽になり、騒音問題としてはひと段落したものと考えております。もし理事会を通して話をしていたら、きちんと伝えたいことも伝わらずに、もっと話がこじれていたかも知れません。問題が簡単な内容ではないだけに、当事者同士、正直に、きちんと腹を割って話し合うことが大切だと思います。