今回は、北海道にお住まいの36歳専業主婦さんが、夜寝る時に隣から聞こえてくる音楽の音で安眠できないために、隣にお手紙を書いて解決したお話をご紹介してみます。睡眠がとれないとストレスもたまりますので、夜の騒音問題の解決は大事だと思います。

隣の部屋の息子さんの音楽の音で眠れない

現在36歳の専業主婦です。北海道在住で、木造のメゾネットタイプのアパートに住んでいます。アパートには6世帯住んでいて、私の家はその真ん中に位置していました。子供がまだ4歳と小さいので、足音を気にしなくていいようにメゾネットタイプを選びました。とはいっても木造のため、壁一枚挟んだお隣の声はうっすらと聞こえてきます。

部屋の造りも関係しているのですが、両隣のうち、片方のおうちからの生活音はほとんど聞こえてくることがありませんでした。もう片方のおうちとは、壁一枚挟んで部屋の間取りが全く対照的になっているようで、リビングの横はリビング、寝室の横は寝室という造りになっていました。

その中でも一番気になった生活音が、寝室の問題です。我が家は就寝時間が9時と、とても早いのです。特に主人の仕事が朝早いため、夜眠れないことが主人にとって1番のストレスでした。具体的には、隣の部屋に住んでいる大学生と高校生の息子さんの部屋から、夜9時以降に音楽の音が流れてくるのです。時には、一緒に歌う声も聞こえてきます。

こちらはもう寝る体勢に入っているので、余計その音が気になってしまいます。ただこちらも、そこまで爆音ではないことと、時間がまだ深夜と言うには早いので、何も言うことができずなんとか我慢しようとしました。まずは寝室の部屋を変えました。しかし、兄弟揃って音楽が好きらしく、別の部屋に移っても騒音問題は解決しませんでした。ベッドの位置や枕の向きを変えても同じです。

騒音に対処するためお隣に手紙を書く

少しでも聞こえてくる音を紛らわそうと、枕元に蒸気が出る加湿器を置くようにしました。蒸気から出るボーっという音が、少しは隣からの音のカモフラージュになってくれると思ったからです。少しは効果がありましたが、それでもやはり根本的には直りません。主人のイライラはピークに達していました。耳栓をすることを勧めてみたのですが、「うるさいのは向こうなのに、なんでこっちがそこまでしなくちゃいけないんだ!」と、さらに怒りが増してしまいました。

何度か、音楽が聞こえてくるたびに隣に向かって壁をドンっと叩きつけたこともあります。このままでは私も気になって眠れませんし、お隣との関係も悪化してしまうと思い、色々考えました。管理会社に相談する方法もありましたが、正直効き目はあんまりないと思いました。これは真っ向勝負でいこうと、決断しました。

お隣とは顔を合わせれば挨拶をするような間柄です。2人の息子さんもとても感じが良く、決して常識外れのようなご家族ではないのです。それだけに、関係をこじらせずに、相手を傷つけずにお願いする方法を考えました。「 我が家は就寝時間が早いこと」、「夜9時以降の音楽や歌声はできれば控えていただきたいこと」、「 こちらも普段からさまざまな生活音でご迷惑をおかけしていることは重々承知していること」それらのことを踏まえた上で、便箋に手紙を書いて、きちんと自分の名前も書いてお隣のポストに投函しました。

その手紙を読んだお隣のご家族が、全員揃って翌日に我が家に顔を出してくださいました。今まで気がつかなかったお詫びと、これからは夜9時以降はヘッドホンをして音楽を聴くこと、歌声は慎むことを約束してくださいました。大変恐縮される姿勢に、こちらの方が申し訳ない気持ちになりました。

お隣に忠告をしてしまった手前、その後自分の家から出る騒音もそれまで以上に注意するようになりました。ただ手紙を書いたことは、後悔はしていません。きちんと匿名ではなく気持ちを伝えたことで、少しは相手に誠意を見せられたと思っています。ただ今度家を選ぶときは、騒音問題を第一に考えようと思っています。できれば木造ではなく、鉄筋コンクリートのマンション。そして隣の部屋との間取りを、不動産屋にしっかり確認してから住む家を決めたいと思っています。騒音問題から得た大きな教訓です。