今回は、静岡県にお住まいの30代主婦さんが、壁の薄いアパートで恥ずかしい声に対処したお話をご紹介してみます。苦情を言いたいけど、言えない騒音原因の場合、「天井を叩いて気づかせたのは、はたして正解だったのか?」気になるところです。
壁の薄いアパートで子供の夜泣きに気を使う
私は静岡県在住の30代の主婦です。これは結婚当初住んでいたアパートでの出来事です。当時私は28才で主人も同級生でした。新婚生活は今後の生活を考え貯金優先にしたかったためアパートを選びました。2DKの間取りで決して広くはありませんでしたが、2人で暮らすには十分でした。
私たちが入居した当初は4部屋あるうちの2部屋が埋まっていましたが、やがて私たちの真上の住人が引っ越したため1階に住む私たち夫婦と隣のカップルだけになりました。元々古いアパートだったので、壁が薄くよく隣の話し声が聞こえてきました。上の階の住人がいた時は掃除機をかける音がうるさかったのを覚えています。しかし、このような騒音はお互い様なので、極力、夜間は静かにしたり聞かれたくない話は小声でするように心がけていました。特に隣人から苦情がくることもなく暮らしていました。
それから1年後、私たちのもとに赤ちゃんが生まれました。壁が薄いため、泣き声で迷惑をかけることは間違いなかったので生まれてすぐに隣人には手土産を持って挨拶に行きました。そのおかげか特に苦情も嫌な顔をされることもありませんでしたが、やはり夜泣きの時などはかなり気を使いました。子供の夜泣きは幸いなことに生後6ヶ月頃にはなくなりとても安心しました。
新婚カップルのアノ声が丸聞こえ
夜泣き問題が解決した直後、新しい住人が真上の部屋に引っ越してきました。新婚のカップルのようで私よりも年上に見えましたが、とても感じのよい夫婦でした。顔を会わせるといつも気持ちよく挨拶してくれて、引っ越してきたのがいい人でよかったなぁと思っていました。しかし、この夫婦の隣の部屋は依然として空き部屋だったため、このアパートがどれだけ壁が薄くて音が丸聞こえなのか彼らは気づかなかったのかもしれません。
昼間は私たち含め皆外出していることが多くそこまで音は気になりませんでしたが問題は夜でした。私たちは子供が8時には寝ていたので、そのあとは比較的静かに生活していました。そうするとやはり上の部屋から話し声が聞こえてきました。しかし、こちらも料理をしたりテレビをつけていたので、会話の内容までは聞き取れないレベルでそこまで気にしていませんでした。
しかし、問題は夜中です。新婚ということもあってか毎晩のように夫婦生活を営んでいたようで、しかもその声が生々しく聞こえてきました。声を押し殺すこともなく、まるで実況中継でした。他人の夫婦生活を毎晩のように聞かされて、私はとてもストレスだったし眠っているとはいえ子供にとって悪影響だと思いどうにかして壁の薄さを気づかせたいと考えました。
天井を叩いて壁の薄さを気づかせのは正解?
さすがに音の原因が原因なだけに直接伝えるのはデリカシーがなさすぎます。私がとった行動は天井を叩くでした。夫婦生活が始まったら棒で天井を叩いて、あなたたちの声は丸聞こえですよと合図しました。最初は控えめに叩いていましたが、なにせあちらの声が大きいので聞こえていない様子、私は日に日にその力を強め、ある日実況中継の最中に声がぴったりと止んだのです。
やっと伝わったと思い安心しました。そして、その日以降彼らの声が聞こえてくることはありませんでした。しかし、顔を合わせると何だかお互い気まずい雰囲気になってしまったので、私の対処法は正解ではなかったと思います。それから3か月後、彼らは引っ越して行きました。
引っ越しの原因が壁の薄さなのか、まさか私のせいだとは思いたくもありませんが、最後まで気まずさはぬぐえませんでした。壁の薄いアパートに住むにはそれなりの心構えが必要だと思います。知らずに住んでしまうと自分も回りも嫌な思いをしてしまうので、事前調べは大事です。そして、やはり子供がいる場合は隣人を気にしなくてもいいような住居に住む方がノンストレスで居心地がいいと実感しています。