今回は、30代後半会社員マッキーさんが、近所に住む思春期男子の罵声・怒鳴り声・ロックの音を解決したお話をご紹介してみます。ご近所パーティーをすることで、近隣住民の方々と親しくなり、騒音問題を解決したそうです。戸建住宅のケースなので、騒音がうるさいからと言って、即座に引っ越しなどできないので、仲良くなるというのは良い方法なのかもしれないです。賃貸のケースだと警察に連絡すると居づらくなって引っ越しするケースもありました。戸建住宅と賃貸では有効な対処方法は異なるかもしれないです。

思春期男子の罵声・怒鳴り声がうるさい

「マッキー」といいます。30代後半、建築会社で経理をしています。千葉県に在住しています。自宅は、戸建住宅です。周辺も戸建住宅が多く、モデルハウスのように同じような戸建が続いているイメージを想像していただければよいかと思います。今回は、私のご近所の騒音と騒音対策についてお伝えします。

私の家のお隣の騒音がうるさくて困っていました。騒音というか罵声・怒鳴り声ですね。隣の家は、老夫婦とその息子・お嫁さんとその子供2人の2世帯家族。戸建て当初からお隣さんでしたので、お隣さんとの交流は年に3回くらいはありました。子供は、16歳(女の子)と14歳(男の子)の2人。思春期真っ只中ですね。

こちらとしても、その事情はよく知っていましたし、その子供達も小さな頃から知っていたので、あまり目くじらを立てないようにしていました。ただ、14歳の男の子と両親との喧嘩がエスカレートして、毎日怒号のような声が周辺に響くようになりました。どうやら、男の子は、老夫婦の存在が嫌らしく、そのような発言や物を割った音が響く毎日でした。

隣家は接していますので、聞きたくなくても聞き取れてしまうほどの大きな声でした。また、男の子がパンクロックというのでしょうか。派手な音楽に目覚めたようで、深夜でも大きな音を立てるようになり、眠るのが大変なときもありました。音に関しては静かになるときもあったのですが、それでもビート音というのでしょうか。振動のようなものが伝わってくるんですね。その男の子にとっては、ストレス解消の1つだったと思いますが、隣に接する私たちは、音に悩まされた時期でもありました。

騒音の対処方法として警察に相談

周辺近所にも確認しました。そうすると、ほぼ全員が知っている、聞いている。音に悩んでいる方もいるとのことがわかりました。そのため、まずは、近隣住民5人でその家を訪ね、注意を呼びかけました。しばらくは、静かなんですが、1週間もすると、同じように怒号と騒音、ロックの大きな音が続くようになりました。

私のほうでも、簡易的な音を防護するシートやカーテンを張ったり、窓を小さく改修するなどといったことはしてみたんですが、ちょっと我慢の限界と思い、周辺隣人と相談の上、一度警察に相談するのがよいとの結論を得て、警察に相談しました。警察の方には、騒音が激しく、物音が響くような場合には、何度も来ていただいたこともありました。

そのあとですね、近隣住民が話し合って、今後の在り方についていろいろ話し合いました。「騒音や物音がするたびに警察を呼ぶのは、ちょっとどうか」という意見もある一方、「すぐに警察に対応してもらったほうがよい」という意見もあってなかなか意見がまとまらなかったのですが、その家族を非難したり、注意するのではなく、私たちでカバーして何か解決できないかという提案があり、近隣住民として何かしようと思い立ったのです。

バーベキューパーティーの開催

その案として、近隣住民全員参加でのバーベキューパーティーを開催することになりました。この家に暮らして20年くらいですが、全員の家族が一堂に会して食事をしたのは初めてでした。その騒音の家族も全員参加したので、私自身ホッとしました。バーベキューパーティーは、1度しか開催しませんでしたが、近隣住民含めての交流ができました。

それ以降、私たちも隣人として積極的に子供たちに声をかけるようになりましたし、何より騒音のご家族とも一緒に食事して、その家族もいろいろ悩みを抱えていること、子供も子供として、悩みを抱えていることがよくわかりました。それ以来、徐々に騒音も減ってきて、1か月もしないうちに静かな環境が戻りました。

もう少し早く交流する機会があれば、このような騒音トラブルはなかったのかもしれません。でも、今の世の中、なかなかご近所と交流を得る機会は少ないのでしょう。騒音には必ず原因があります。それは、心に余裕がないシグナルなのかもしれません。そのシグナルを非難したり、警察を呼んで通報したりするのではなく、私たちが行ったような「コミュニティとして支える」ことで解決に至る道もあることを今回お伝えしたかった次第です。