今回は、31歳男性会社員さんが、騒音お姉さんの大音量音楽を大家さんに注意してもらったら、騒音お姉さんが更にうるさくなった体験談をご紹介してみます。結局、大家さんの退去勧告により、騒音お姉さんは静かになったそうです。注意されると逆にうるさくなった騒音お姉さんを見て、騒音主の人間性によっては、争うだけ無駄だと気付かされたそうです。本文中にもありますが、騒音お姉さんのような人間性ですと、逆恨みや報復が少し心配です。
隣の大音量のジャンル不明音楽がストレス
31歳男性、会社員をやっています。住まいは徳島県です。もう1年ほど前の話になりますが、人生で初めて騒音トラブルというものを経験しました。当時私は、市内にある小さなアパートに住んでいました。ここには大学生のときから住んでいて、非常に愛着もあった部屋です。大家さんとも仲良くさせてもらっており、決してキレイな外観ではないですが気に入っていました。
しかし、私の平和で穏やかなアパート暮らしは突然壊されます。あれは昨年の3月頃、隣の部屋に1人の若い女性が引っ越してきました。恐らく大学の新入生だったのではと思います。第一印象は引越しの挨拶にも来てくれましたし、寧ろ良過ぎるくらいでした。それに私も男性ですから、若くて愛嬌のある女性が隣に住むのはワクワクします。そんな風に思っていたので、まさか将来的に対立関係になるとは考えもしなかったです。
とはいえ、その女性が引っ越して来てすぐ、大音量の音楽が隣の壁から漏れてくるようになりました。今まで聴いたことのないようなジャンルの音楽で、最初はお経かと思ったほどです。主な時間は夜の7時から9時の間、ちょうどまさに毎日仕事から帰った私が一番リラックスしている時間でした。
1回や2回の音漏れ程度であれば、きっとあまり気にはならなかったのでしょう。それに4月が来て新生活が始まれば、少しは変わるだろうと、そう期待もしていたのです。だからこそ最初の方は、まだ可愛げがあるくらいに感じていました。こちらの方で耳栓を用意して、何とか音楽が耳に入らないようにしたこともあります。
騒音お姉さん問題を大家さんに相談
ですが、騒音おばさんならぬ騒音お姉さんの勢いは、日に日に増すばかりです。4月の中旬に入っても、騒音のサイクルは一切変わりませんでした。これくらいになってくると、さすがの私も結構なストレスが蓄積していました。実は私は学生時代に、仏様や菩薩というあだ名が付けられていた過去があります。全く日頃、怒らないからです。そんな私にストレスを溜めさせるとは、大したものだと思います。
その年のGW、ついに私はアクションを起こしました。アパートの大家さんに相談をして、間接的に苦情を伝えてもらうことにしたのです。冒頭でも触れた通り、私は大家さんと仲が良かったおかげで、第一手はすぐに打ってくれました。実は他の部屋に住む人からも、4月に入り少しずつ苦情が増えていたそうです。真っ当なことを言っているのは我々、そして多勢に無勢、さすがに女性も従うだろうとホッと一安心した瞬間です。
大家さんの苦情後更に騒音が酷くなる
ところがどっこい、これが若さなのでしょうか、苦情を入れた日から逆に騒音が激しくなりました。女友達を呼んで女子会をするようにもなり、ときには彼氏と思わしき男性とのラブラブな通話を嫌がらせのように聞かせてきます。恐らくですが、自分への文句が耳に入ったことで、余計に反発したくなったのでしょう。音楽が漏れていたときは故意ではなかったかもしれませんが、この時点では意図的に騒音を起こしている確信が持てました。
この後も約1ヶ月間、定期的に大家さんが注意をしてくれていたそうです。いつだったか隣で住人同士が言い争う声がして、巡回中の警察官が駆け付けたこともありました。これは騒音に耐えかねた住人が、帰宅したばかりの女性に詰め寄って大喧嘩になったからです。このような四面楚歌な状態になっても何食わぬ顔で住んでいられるとは、怖いもの知らずなメンタルはある意味羨ましかったです。
私ももう、耳栓が手放せない生活になっていました。逆に耳栓をすればまだ何とか暮らせるのかなと思っていて、性格も臆病なので隣へ直接乗り込むことはできなかったです。また、どれくらい効果があったかは定かではないですが、防音効果のある壁紙を新たに貼りました。ささやかな抵抗として壁ドンをしたこともあったものの、所詮は無駄な足掻きだったと思います。それにしても今振り返ると、よくここまで我慢ができました。さすがは菩薩としか言いようがありません。
大家さんが騒音お姉さんに退去勧告
事態が急転したのは、6月の大雨の日でした。何と大家さんが、騒音お姉さんに退去勧告を言い渡したのです。これには本当に驚きました。その手があったかという感動と、逆恨みや報復は大丈夫かなという少しの不安です。
ただ詳しくは知りませんが、女性はどうしてもアパートを出て行けない理由があったそうです。そのため、この退去勧告は、効果抜群となりました。これ以降、全く女性の部屋からは、騒音が聞こえなくなったのです。これも彼女にとっての、1つの勉強でしょう。こうして騒音トラブルは、大家さんの行動力もあり解決しました。
この経験を通じて、真っ向から住人同士で争っても無駄なのだと思いました。明らかに非常識な騒音の主に、常識をぶつけても通じません。今回のようにそこに住むための権限を持つ人が、本腰を入れて動くのが一番なのではないでしょうか。私のアパートで騒音を出していた女性は、今も隣に住んでいます。接点は全くなく、今後も持つことはないでしょう。どうか素敵な大人の女性に、成長していってほしいものです。