今回は、北海道在住40代在宅ワーカーさんが、子供の騒音を怒りたいけど怒れなかった体験談をご紹介してみます。子供の騒音問題を解決する手段は、「引っ越すしかない。」とのことです。子供が出す騒音だと「子供なんだから」しょうがないと周囲から言われて、子供の騒音を責める人が悪いという風潮があって、言い難いとのことです。本サイトの事例ですと、そこまで気を使う人は、あまりいなくて、直接文句を言ったり、管理会社に相談したり、貼り紙を貼ったり、する人が多く、警察沙汰にする人も中にはいます。

下の階の子供の怪獣ごっこの音がうるさい

私は北海道に住む40代の在宅ワーカーです。数年前まで住んでいたアパートなんですけど、かなり騒音に悩まされました。でも、相手が小さな子供の場合って怒るに怒れないんですよね。私が引っ越した時には、下の階には老夫婦が住んでいたのでとても静かだったんです。でも、老夫婦が娘さんの家に引っ越す事になって、空き部屋となると、すぐに新しい住人が入る事になりました。

30代そこそこの若いご夫婦に、三才ぐらいの双子の男の子。更に奥さんは妊娠中らしく、大きなお腹をしていました。挨拶の時に、「うるさいかもしれませんが」と、やんちゃなお子さんの事を心配していました。でも、男の子って騒がしいのが当たり前ですものね。私は気にしないでくださいと奥さんに伝えました。

うるさいとは言っても午前中だけだろうと考えていたんです。その頃は、建築関係の事務の仕事をしていたので、昼間は家にいないのだから、うるさいとは感じないだろうと、私は安易に考えていました。この考えは大きな間違いでした。夜の9時にご主人が帰宅するや否や、双子の男の子の笑い声が聞こえてくるのです。どうやら声の感じからして、お父さんと怪獣ごっこ?みたいな声がするんです。

なんだかよく分からない技の名前が何度も連呼され、ドスンッバタンッと転がるような音。あー、お父さん負けてあげてるんだぁ。と、呑気に思えていたのは最初だけでした。毎日のようにこれが続くんです。それも、下手をしたら夜中まで。私は明日の仕事の為に、眠りたいというのに、全く寝れないんです。でも、子供の声に文句を言う訳にはいきませんし、ご近所トラブルにはしたくなかったんです。それに、最初の挨拶の時に気にしないでくださいと言ったのは、誰あろう自分自身なのです。

子供の騒音は苦情を言い難い?

それから数日後、たまたまアパートの前で奥さんとバッタリ会ったのです。私は、言うなら今しかない。と、思いました。会話の流れで、自然に子供達の声の事を言えば良いんだと思いました。これだったら、トラブルには発展しないと思ったんです。そうしたら、奥さんの口から思いもかけない事を話されたのです。

「この間、お隣さんからうるさいって言われたのよねぇ」ギクッとしました。まさか私も同じ事を言おうとしていたとは、さすがに言えませんでした。すると、奥さんが更に続けるのです。「でも、子供の声ぐらいでうるさいって言われるなんて...」私は、それ以上何も言えませんでした。

確かに、子供に静かにしなさいと言うのは、難しいかもしれません。私は、結局、何も言えませんでした。そして、奥さんに注意してくれた勇気ある住人の人は引っ越してしまいました。やっぱり皆トラブルは避けたいんですよね。でも、小さな子供の声って意外と騒音なんですよね。

甲高い声だったり、何を言っているかも分からなかったり、そういう日々のストレスが溜まっていて、気が付くと私は一ヶ月ぐらいまともな睡眠を取れていない事に気が付いたのです。寝ようとベッドに入っても、夜中や朝方に突然子供達の笑い声が響いたりして、目が覚めてしまうんですよね。

精神的に疲弊し実家に戻る

そんな毎日にすっかり疲れてしまい、私は実家に戻る事にしました。会社は少し遠くなりますが、度重なる騒音で、精神的に疲弊してしまったんです。理由を知らない大屋さんは、「寂しくなるわねぇ」と言ってくれたのですが、私としては、やっと解放されると言う気持ちで一杯でした。

実家に戻ったその日。私は久し振りにぐっすり寝る事が出来ました。寝るってこんなに楽しい事なんだって、初めて思いました。騒音トラブルで困るのって、文句が言いづらい相手ですよね。特に子供が相手だと、周囲も「子供なんだから」と、まるでこちらが悪いように言うんですよね。解決方法としては、引っ越すしかないと思います。