今回は、40代フリーランスさんが、深夜に響く罵り合う男女の声に悩まされた体験談をご紹介してみます。騒音対策として、イヤホンで音楽を聴く、イヤホンをして映画鑑賞、などを試してみたそうですが、イヤホンをして難しい映画を見ると眠れるようになったそうです。壁を叩くと逆にドンドン叩かれ反撃されたので、ネガティブな内容の騒音には逆上しない方が利口とのことです。
深夜に男女がケンカ
40代のフリーランス、女です。福岡県に住んでいます。30代の頃に住んでいたアパートは、そもそも壁が薄くてちょっと大きな声で話をすると隣の部屋の会話など丸聞こえに近い状態でした。また、そのアパートは2本の線路に挟まれた様な妙な所に建っていました。その様な環境でもさして気にせず生活出来る住民が多いせいか、自分に騒音でクレームが来た事は一度もありませんでした。
ある日、隣に自分より少し若い男性が引っ越して来ました。わりとイケメンで、風貌からしても自由そうな人でした。音楽が趣味か仕事の様で時折夜中にホーンの様な楽器を抱えていき、明け方に帰ってくる所を目撃した事があります。
しばらくすると彼女が出来たらしく、当分の間は2人のラブラブなはしゃぎ声が聞こえてきました。私は踏切の音や列車の通過の音もさして気にしない方なので、隣の部屋からいちゃつく声がした所で特に何かが気になる訳でもなく、全く普段の生活通りでした。
しかし、しばらくすると、2人は深夜にちょっとした喧嘩をする様になりました。最初の内は気付いていなかったのですが、時折彼女の方の大きな怒鳴り声がしたので、それでハッとしたのだと思います。
壁を叩くと叩き返される
喧嘩は、日に日にエスカレートしていきました。私は隣人が大勢でお酒を飲み、どんちゃん騒ぎをしていても気にせずにスッと眠れる方です。しかし、険悪なムードの男女のいざこざが夜毎に聞こえて来るのは、いかがなものかと思いはじめました。
また、深夜の1時ぐらいでもヒステリックな声を上げブチ切れる彼女の声を聞くと、こちらも次第に眠れなくなりストレスが溜まり始めました。そんな時に限って妙な想像力が働き、男性の方が浮気をしているのか?など、自分とは全く関係のない事についてあれこれと考えてしまいます。早く寝なきゃと思えば思う程、隣の騒音がエスカレートしていく様に思えてきて次第に腹が立ってきました。
一度だけティッシュの箱を投げつけてみましたが、逆に壁をドンドン叩かれ関わらない方が良いなと思いました。
また、だんだん彼女がすすり泣く声や暴言が聞こえてくると、この2人は本当に大丈夫なのかと逆に心配になる事も多々ありました。ある日あまりの激しい喧嘩に耐え切れず玄関の外に出てみると、丁度同じタイミングで私とは反対側の部屋の住民も心配そうに飛び出してきて、どういう訳かホッとしました。
騒音対策1:ウォークマンで音楽を聴く
騒音に対して、そもそもクレームを出すという考え方は無かったので、何とか防御する術を考えました。今思えば耳栓をすれば良かったのでは、と思いますが残念ながら当時、その様な発想はありませんでした。
まず試してみたのは、ウォークマンで音楽を聴いて寝る事。しかし、騒音が消える程大音量で聞く様なジャンルの音楽は、就寝前に聴く様な音楽ではなく、またしっとりとしたバラードを聞けば罵り合う男女の声が聞こえてきます。
とりあえず心構えとしては、「またあの喧嘩が始まったらいやだなぁ」などネガティブな事をなるべく考えない様に心がけました。電車の中の赤ん坊も、周囲に嫌な顔をする大人が居れば居る程、大声で泣きわめく様な気がしていたからです。
ビールなどのアルコールを飲んで気持ち良く寝てしまおうかとも思いましたが、当時、禁酒中であった為そんな事で再び習慣が変わるのも悔しい気がしました。また、ベッドが問題の部屋側にあったので、ベッドの位置を変えようかとも思いました。
騒音対策2:イヤホンをして映画鑑賞
色々考えた結果、寝ようとして眠れないと時間が惜しく腹が立ってくるので、あえて寝ない事にしてみました。私は映画を観る事が非常に好きなので、深夜のケーブルテレビでイヤホンをして鑑賞する事に。
この方法だと嫌な声が遠くなる事に加え、視覚的に好奇心を刺激されている為か断然映画の方に集中出来ます。更にSFなどでちょっと難しい内容の作品を観ると、思考が付いて行かないせいか途端に眠くなり、すっと眠れる事に気が付きました。
地味だが画期的な解決方法を思い付いたとしばらく喜んでいましたが、気が付いたらカップルはどこかへ引っ越していきました。