今回は、匿名さんが、謎のポコ音と目覚まし時計のアラーム音がうるさくて悩んだ体験談をご紹介してみます。「隣人A(ポコ音)と隣人B(アラーム音)には気を付けろ」とのご忠告をいただいています。(笑)騒音対策としては、管理会社スタッフに苦情を言って解決する等、手間やお金がかからないものが一番だとのことです。深刻な騒音問題ですと借金してでも引っ越す方もいますので、騒音被害が深刻な場合、お金をかけた方が良い場合もあります。
謎のポコ音
とあるマンションで一人暮らしをしていたときのことです。ドアの方を足にして寝たときに、左側の部屋の住人をAさん、右側の部屋の住人をBさんとします。ある日の夜、布団でまさに眠ろうとしていたとき、Aさんの部屋の方から何やらポコポコポコ、という音が聞こえてきました。えっ?と思いつぶっていた目を開けると、またポコポコポコ、という音がしました。
携帯電話で時刻を確かめると、夜中の2時半です。こんな夜中に一体何?と思い、明かりをつけて耳をすませました。今度はポコポコポコ、ポコポコポコ、と続けて何度も音がしました。もしかして釘でも打ってる?でも、こんな夜中に釘なんて打つ?とか考えていると、更に音は今度はリズミカルな感じになってきました。ポコポコ、ポコ、ポコポコ、ポコ、と、まるで太鼓でも叩いているかのようです。
そこで思い浮かんだのが、一人夜中に静かに練習ができるドラムキットです。「ドラム練習?」呟いて眉をひそめました。これだけ聞こえるなんて、本当にドラムキットだったとしたら、一人静かに練習できるという宣伝文句は失格です。文句を言いに行こうかどうしようかと悩んでいると、またポコポコポコ、ポコポコッ、ポコッ、とさっきとは違うリズムです。「あっ!」と小さく叫びました。
思い出したのです、「太鼓の達人」というゲームを。急いでネットで調べると、やはり「太鼓の達人」で深夜の騒音クレームが多いことがわかりました。「これは、ビンゴだなあ。これだけうるさいなんて、やっている本人は気付いてないんだろうな。やっぱりどうにかして、苦情を伝えないと……」そう思ったとき、ようやく音はしなくなりました。
管理会社の受付スタッフに苦情
携帯電話でまた時刻を見ると、3時半。およそ1時間も音を聞かせられ続けて悶々としていたわけです。音は止んだものの、プンすか状態のまま布団に入り完全に目が覚めてしまっていたので、再び眠るのに時間がかかり、やっと少し眠れたのは夜も明けてからでした。
そのようなことが数日置いてもう一回あったので、二回目の音被害の翌日、マンションに入っている管理会社の受付スタッフに苦情を言いに行ったのですが、ハッキリと隣の部屋から聞こえて来て困ります!というのも後でトラブルになっても、と思い、ぼんやりと「二階にいる者ですが、夜中どこからか太鼓の音みたいな?ゲームの音みたいな?ぽこぽこという音が聞こえて困るんです……」とか言っておきました。
それを言ったせいかどうかはわかりませんが、その後「ポコ音」が聞こえてくることはなくなりました。
目覚まし時計のアラーム音がうるさい
今度はもうひとつ別の騒音被害を体験したことについてです。その日は前の日にあまり眠れず、明け方になってから寝入った日でした。不意にアラームの音が聞こえて驚いて目が覚めました。てっきり自分のアラームか!?と思ってアラームをかけるとき使っている携帯電話を確かめましたが、特にアラームをかけているわけではありませんでした。
時刻は朝の六時半です。するとまたアラームが大きく聞こえました。よくよく気を付けて耳をすましてみると、その音はどうやらBさんの部屋側の壁の向こうから聞こえてくるようなのです!「これは……」布団の中で苦々しく呟きました。Bさんが自分が起きるためにセットしたアラームに違いありません!また、アラームが鳴りました。今度はずっと鳴りっぱなしです。
「起きるためにアラームをかけたんだろ、だったら起きろよ!起きて止めろよ!」と心の中で叫びました。「自分は起きずに他人を起こして、自分はずっと寝ている、しかもアラームも止めずに!」と、憤慨しました。アラームが何度か繰り返されたのち、ようやくその音は止まりました。やれやれ、とまだ怒りを残しながらその日はそのまま起きるよりほかはありませんでした。
ところが数日後、再び隣人Bのアラームで目が覚めることになってしまいました。「また!?」と舌打ちしました。「眠れなかった日に限って朝早く鳴らすよね!?しかも今度は5時半!?」心の中で罵倒が渦を巻きました。そのときハッ、と気が付きました。この間もその日も両方とも、実は水曜日だったのです。「水曜日に朝早く出かけるのか!!そうなのか!?」
騒音対策は手間やお金がかからないものが一番
隣へ問い詰めたい衝動を抑えつつ、水曜日は要注意ということを確信し、耳栓を購入することに決めたのですが、そのアラーム事件の3度目が起きることはありませんでした。
今となっては笑い話ですが、騒音被害の真っ最中のときは、寝不足とイライラでしんどい思いをしました。管理会社が入っている場合はやはりそこを通じて相談するのが一番いいと思います。そして何より、メモをしたり音を録音したりしてできる限り冷静になって、一番手間やお金がかからない、後々面倒にならなそうな対処法を選ぶようにしましょう!