今回は、40代専業主婦さんが、夜10時頃近所の公園で女子高生が騒いでいて安眠妨害された体験談をご紹介してみます。騒音解決方法としては、「ご主人が不審者を装って近所の公園に行き、女子高生に不気味に思われる。」という作戦だったそうで、見事に騒音を撃退したそうです。非常にユニークな騒音撃退のアイデアだと思いますが、不審者過ぎて警察に通報されるリスクがあるのが欠点だとのことです。
夜10時頃近所の公園で女子高生が騒ぐ
現在40代の専業主婦です。北海道に住んでいます。家族で引っ越し癖があり、子供が生まれてからも数回引っ越しを重ねています。これは子供がまだ小さく、母乳をあげていた時期の話です。とあるアパートの一階に住んでいた我が家の近くには、そんなに広くはない公園がありました。ブランコと滑り台、鉄棒、砂場、ベンチがあるごく普通のありふれた公園です。
その時の私の平均睡眠時間は4時間ぐらいだったと思います。本当によく母乳を飲む子で、お腹がすくと火がついたように泣く赤ちゃんでした。アパートだったこともあり、隣の住人に配慮して、子供が泣いたらすぐにあやすようにしていました。
夜中も2時間おきに目を覚まして泣き始めます。その度に母乳を与え、添い乳したまま私も眠りに落ちるという繰り返しでした。初めての子育てで相当ストレスも溜まっていたと思います。ちょっとしたことでイライラすることが多くなりました。(お酒を控えていたこともあります・・・)
近所の公園では、週に何回か高校生ぐらいの若者が夜中にたむろすることがありました。何もない公園で、いつまでも5・6人の女の子が集まって、キャッキャと楽しそうにはしゃいでいました。女の子の声は甲高く、静かな住宅街の中ではとても響いていました。夜中といっても、10時前後でそこまで非行を疑うような時間ではなかったです。
女子高生の騒ぎで眠れない
しかし、当時の私にとっては、その時間がちょうど子供が深い眠りにつく時間でもあり、自分も一緒になって眠りたいのに、その子たちの声が気になって眠れなくなってしまうのです。一度気になると、「今日はあの子たちは集まらないか?」とドキドキしてしまって、その感情がまた悪循環になりました。
いっそのこと本人たちに向かって注意をすればいいのですが、自分のことを思い起こしても青春真っ只中の彼女たちのささやかな楽しみを奪うような気がして、言い出せないでいました。モンペと思われるのも嫌でしたし、逆恨みが怖いというのもありました。
主人が行動
見かねた主人がある日とうとう行動を起こしてくれました。「俺公園に言ってくる」と言って、女の子たちがたむろしている公園に全身黒い服を着て、ニット帽をかぶり、マスクまでして出向いて行ったのです。
一体何をしに行くのかと思いました。おじさんが注意しに行って、素直に聞いてくれるとも思いませんでした。家からは死角になって、公園の様子を見渡すことができません。30分ほどして帰ってきた主人は「まあ初日はこんなもんだろう」と満足気に帰ってきました。
「何か言ったの?」と聞いたら、「いや何も。それがいいんだよ。」とのこと。とりあえずその日は彼女たちの騒音がなくて、ゆっくり眠ることができました。数日後、再び公園の方から女の子たちの声がしたので、主人は前回と同じ格好をして公園に向かいました。そのようなことが3回ほど続いた後、パタリと女子高校生達が公園に集まることがなくなりました。
一体主人は何をしたのか?
一体主人は何をしたのか?後から話を詳しく聞くと、主人は高校生たちがいる公園のブランコに座り、ただ黙っていつまでもブランコを漕いでいたそうです。怒りもせず、話しかけることもせず、笑うこともせず、ただひたすら無表情でブランコをこぎ続けたそうです。
夜中にいつも同じ格好でブランコをこぐ全身黒ずくめのおじさん。しかも自分たちが集まった日に限って、どこからともなくやってくる帽子とマスクのおじさん。女子高生たちにとっては、相当不気味な存在だったと思います。主人はその不気味さで、女子高生達の恐怖心を煽ったのです。
作戦は見事成功しました。私にも穏やかな夜がやってきました。大きな荒波を立てることなく、行動に起こしてくれた主人には本当に感謝しています。
ただ一歩間違えれば、「不審者」として通報されかねない行為でした。警察官から職質をされたり、交番に連行されたりすることがなかったのが不幸中の幸いです。