今回は、匿名さんが、線路沿い物件の騒音被害に悩んだ体験談をご紹介してみます。電車の側のアパートは、騒音対策がされていても重低音が身体に響きとてもきつかったとのことです。遮音カーテン、防音シート、などのいろいろな防音グッズを試してみたそうですが、電車の騒音には勝てず、ストレスで体調を崩し引っ越したそうです。電車の側の線路沿い物件には、住まない方が良さそうです。

防音対策があっても線路沿い物件はうるさい

以前アパートに住んでいましたが、線路沿いの物件だったため電車の通過による騒音がかなり酷かったです。元々引っ越し前にこの事を聞かされていて覚悟はしていたのですが、実際に生活をしてみて騒音によりもたらされる負担がどれほどかを知る事になりました。アパート自体は粗末な造りではなく、しっかりと電車の騒音に対応するために壁は厚く、それなりに防音性を備えているようです。
 
窓も二重窓となっておりこちらも騒音を考えての造りとなっていました。しかし、それでも電車の接近から通過するまでの間はかなりうるさくて気になります。AM5:00~0:00まで電車が通っているので何をしていても騒音に悩まされます。また、当時は夜勤だったために最も電車の本数が多い昼間に就寝しなくてはいけなかったため、特にストレスを感じていました。

この騒音のおかげで家賃はかなり安いものの、このままでは精神的なストレスや寝不足での体調不良などが考えられて今後の生活に大きく影響すると思い、対策を考えました。まずは自分が普段よく使う部屋を主軸として防音対策を開始。窓は既に二重窓なので手を加える必要はありませんので、防音カーテンを取り付けました。

防音グッズで騒音対策

素材は硬く厚く、カーテンと言うよりもがっしりとしたレジャーシートのようでした。窓には隙間テープを使用し、部屋中のあらゆる窓にこれらを施しました。その他にも、壁や床、天井も含めて部屋全体にも防音シートを使用し、自分の目に付く場所全てを防音グッズで埋め尽くしました。
 
どれも防音グッズ専門店で購入できたものですが、アイテム毎にたくさんの種類があり値段もバラバラでした。高価なものは数倍ほどの違いがあるため、一番安いもので揃えました。しかし問題があり、安いだけにデザインの方まで期待できるということはなく、どれも暗めの色合いでシンプルな作りのものばかりだったために、作業後の部屋を冷静に見渡すとコンクリートで覆われた牢獄のようでした。

防音カーテンは光も遮断するので日中でもかなり暗く、うっすらと差し込む光がより陰鬱な空間を演出し、気分を内へ内へと引き込ませてくれます。とは言え、目的は防音なのでそちらのほうで効果があれば問題はなかったのですが、残念な事にあまり効果を感じることはできませんでした。
 
若干音量の低下はあるようでしたが焼け石に水といったところ。ただ、部屋の内部からの音漏れに関しては効果はそれなりにあるようで、多少の叫び声やドタバタ飛び跳ねたとしても外へは伝わらないようなので近隣への迷惑防止にはなったようです。

低音は防音グッズでは防げない

ですが、近隣の方も同じように電車の騒音に悩んでいるはずなので、私一人の生活音を遮断したところで何の変化があるわけでもなく、ただ単に私は牢獄での生活を新たにスタートさせただけでした。

また、この騒音生活で一番辛かったのが体に響く低音でした。電車が接近~通過までの間にずっと聞こえる「ゴゴゴゴゴ」という地震の時にあるような低い音。これが聞こえている間は常に体の内側からハンマーで叩かれているかのように振動を感じて苦しかったです。こちらに関しては防音グッズの効果は全く無いようで軽減はゼロでした。
 
最終的に、音に関しては就寝時は耳栓の着用、その他の部屋での滞在時には常にイヤホンをして穏やかな曲を聴きながら心を落ち着かせるようにしていました。ですが、騒音に慣れるということは一切ありませんでした。

耐えきれずに引っ越し

このうるささや体への不快な振動が格安家賃の証だと自分に言い聞かせ2年ほど我慢してきましたが、ストレスが限界を超え体調を崩してしまいました。また、低音の振動を受け続けた事が原因とされる臓器の一部の働きが低下していることも確認でき、このままでの生活に不安を感じたので引っ越すことになりました。
 
たかが音だと馬鹿にしていましたが、実際に触れてみるとあらゆる危険性があるのを身をもって知ることができました。辛い時間でしたがこの生活を通して体験し、得ることができた知識を今後の生活に活かすことができればと思います。