今回は、30代独身男性さんが、暴走族による騒音被害に悩まされた体験談をご紹介してみます。騒音対策として、警察に相談すると警察の取り締まりの音が更にうるさくて困ったり、暴走族の溜まり場になっているゲームセンター店長に相談しても相手にしてもらえなかったり、したそうです。結局、暴走族の溜まり場のゲームセンターが経営難で倒産して、ある程度静かになったそうです。

暴走族がうるさい

私は東京都に在住の30代の独身男性です。私が長年悩まされたのは暴走族による騒音でした。30代で未だ独身の私は結婚の条件を少しでも良くするために30歳になったきっかけで生涯住める分譲のマンションを購入しました。マイカー通勤をしている私は少しでも車の移動をスムーズにしたいという理由で国道に近い場所で物件を探していた所、価格も手頃で条件に見合う現在のマンションを見つけることができました。

マンションの目の前が環状7号線という立地で車の移動には最適でしたが、この選択が失敗だったことに住み始めてから気が付きました。環状道路ともなれば1日を通して車の往来が激しく、夜間でも絶え間なくトラックを始めとした運搬車が通っていますが、これらの一般車に関しては窓を開けなければ全く気になりません。

問題は毎週末のように訪れる暴走族です。私はそういった経験をしていないのでわかりませんが、テレビ番組などで見る限りではああいった集団は目立ちたい、万が一に備えてすぐに逃げられるという理由で大きい道路を好む傾向にあります。当然都内の環状道路などは彼らにとっての格好の走行スポットとなるわけで、週末になるといろいろなチームが何度も家の前を通過するのです。

やぶ蚊と同じように暖かい春～夏の時期になると活発的になる彼らの出す騒音のせいで平穏な週末が訪れることはありません。

ゲームセンター誕生後更にうるさくなる

それでも最初のうちは通過するだけだったのでせいぜい5～10分程度の我慢だったのですが、マンションの購入から数年後に歩いて数分の場所にゲームセンターが出来たことで事態はさらに悪化しました。ご存知の方も多いかもしれませんが、ゲームセンターと言えば昔からの不良のたまり場です。そんな便利な場所に出来て利用しないわけがなく、当然すぐに暴走族のたまり場となりました。

このゲームセンターをきっかけにそれまで週末だけだった騒音が平日にも起こるようになったのです。平日は集会などではなくプライベートでたまり場に顔を出すという感覚で、その移動手段でもやかましいバイクを使うのでこちらとしてはたまったもんじゃありません。それまでは週末だけだからと我慢をしていましたが、さすがに耐え切れなくなって行動を起こすことに決めました。

警察に相談

とはいえ、マンションの外で起きている問題である以上、管理人や管理会社に言った所で何をしてくれるわけでもありません。そこで私は最寄の警察に行って事情を説明しましたところ、最初はあまり前向きな返事はもらえませんでした。警察いわく、暴走族による騒音はわかっていてもまとめて検挙するとなるとそれなりの人員を割かなくてはいけないので個人の苦情で動くのは難しいとのことでした。

そこで私は同じマンションに住んでいる同様に迷惑に感じている住人から署名を貰って改めて講義をすることにしたのです。

その甲斐あって警察もパトロールの強化をしてくれると約束をしてくれてこれで一安心と思ったらさらなる問題が起きました。警察は要望通りパトロールや取締りの強化を行なってくれたのですが、今度は暴走族と警察の追いかけっこが騒音です。

暴走族のやかましい排気音だけでなく警察のサイレンやスピーカーによる大声、こちらとしては状況が悪化しただけのように感じましたが、こちらからお願いしておいて静かに取り締まれとも言えないので途方にくれるしかありませんでした。

ゲームセンター店長に相談

それでもしばらくすれば取締りでいなくなるだろうと、騒音が出始めたらイヤホンを身に付けたり週末はなるべく外出するといった対処で我慢すること数ヶ月…全く状況が変わりません。そこで冷静に考えて、近所にゲームセンターが出来たのが原因なのだから、そこを何とかすればいいのではないかと気が付きました。そして抗議の矛先を警察からゲームセンターに変えて、店長に事情を訴えました。

当然といえば当然なのですが、お店からすればどんな人間でも客は客で、お金さえ落としてくれれば一般人だろうと暴走族だろうと関係ないわけですからまともに相手をしてくれません。

我慢する日々

結局私がどんなに抗議をしても状況が変わることもなく、購入したマンションを売るわけにも行かずにイヤホン、外出による対応での我慢を余儀なくされていました。そんな日々が続いた1年後、ゲームセンターが突然閉店することになったのです。近所の人に理由を聞いた所、暴走族がたまり場にしていたことで一般のお客さんが店にこなくなって経営難に陥ったとのこと。

本来ならば間違っているとはいえ、私はその話を聞いて内心ざまみろと思いました。あの時私の抗議を聞き入れて対応していればこんな結果にならなかっただろうに、自業自得と言われても文句は言えないでしょう。

ゲームセンターの閉店によって以前のように平日の暴走行為もなくなりました。週末に関しては相変わらずですが、毎夜悩まされていた時に比べれば気にもならなくなりました。最近では暴走族の音が週末を知らせる合図になるくらいに感じています。