今回は、30代会社員さんが、自分だけの世界に入れる時間を持てるかが気になって購入したソニーのワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン(WI-1000X)についてのお話をご紹介してみます。ノイズキャンセリングイヤフォンの周囲の騒音を遮断する機能は大変素晴らしいが、音質のクオリティーにこだわりたい人にとっては及第点レベルとのことです。

ノイズキャンセリングイヤフォンで自分だけの世界に入れるのかどうかが気になった

30代で会社員をしています。東京都在住です。

持っているノイズキャンセリングイヤフォンは、Sony ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WI-1000Xです。

通常の、ノイズキャンセリングではないイヤホンを使い続けていましたが、少し興味があり、購入に至りました。

それまでも、イヤーピースをフォームタイプのものにするなど、遮音性を高めるための対策を行ってきましたが、一気に周囲の音を遮断できるのはどんな感覚なのか、いっそ試してみよう、と思い立ちました。

したがって、そこまで音質の良し悪しは気にせず(かといって悪すぎるものは嫌ですが)、とにかく自分だけの世界に入れるのかどうかが気になりました。

ノイズキャンセリングイヤフォンの周囲の騒音遮断機能に衝撃を受ける

購入したのは、Bluetoothタイプのノイズキャンセリングでした。

しかも、音質は気にしないといいながらも、Sony独自のサラウンド機能が付いているということ、そして、バランスド・アーマチュア型(BA型)のドライバーとダイナミック型のドライバーを搭載したハイブリッドタイプである、ということも購入の決め手になりました。

まず、最初に、自分の部屋の中で、それまで使っていたイヤホンと聞き比べてみました。ただ、自分の部屋が(家の周囲の環境も)比較的静かなこともあり、あまり大きな差は感じられませんでした。

静かなところではあまり良い対照実験が出来ないよなぁ…と痛感し、近所の商店街に行ってみました。ここに来てようやくノイズキャンセリングの意味がしっかり分かりました。はっきり言って、周りの音はすぐに聞こえなくなります。

それまでいろいろなイヤホンを使ってきたので、この感覚は不思議でしたし、かなり衝撃的でした。

やはり静かな場所よりも、騒がしい場所でその存在価値を発揮するのがノイズキャンセリングイヤホンなんだと思います。

個人的にそれがもっとも顕著に現れたと感じたのは、飛行機の中でした。

個人的に、飛行機に搭乗しているときに聞こえる「ゴォー」という音がかなり苦手で、自分の飛行機嫌いの一因にもなっていました。

「ゴォー」という音が、ほぼ皆無になりました。

これは、商店街の時以来の、再びの衝撃でした。

飛行機から発せられる音をしっかり遮断してくれました。

飛行機嫌いの私にとっては、思ってもいないメリットでした。

また、装着感に関しても、とても良いと思います。

多少激しい動きをしても取れることは無いですし、かといって装着している最中は動きにくくなるということもありません。

一番耳にフィットする位置で、首に負担が掛からないように計算されて作られているのでしょう。

ノイズキャンセリングイヤフォンは自分だけの世界に入れるのが良いが音質的な部分ではまだ上を目指せる

ノイズキャンセリングイヤフォンのメリットは、言うまでも無く遮音性です。

周囲から断絶し、自分の世界に入る、言葉にすると何となく安っぽいですが、実際使用してみると、まさに文字通りの感覚です。

何かに集中したいとき、何か苦手な音を遮断したいとき、心強い味方になってくれることでしょう、反面、音を聞く(出す)のがイヤホンの大切な仕事の一つですから、その音質に関しては、やや疑問符がつくところです。

いや、普通の人だったら、「良い音じゃん!」と言えるレベルにはあります。

ただし、私も含めて、デジタルオーディオプレーヤーに十万円以上、イヤホン本体とイヤホンのケーブル(リケーブル)にも数万円かけるレベルの、ちょっと普通じゃない人間にとっては、音質的な部分でいうと、どうしても及第点です。

BA型とダイナミック型のドライバーを入れたノイズキャンセリングイヤホンなんて、技術的にはすごいレベルに達していますし、ケチの付けようがありません。

ただ、世の中には、BAドライバーを片耳だけで10機も搭載して、より細かな音まで表現しているイヤホンがあるのも事実です。

もっと技術が進んで、10機前後のドライバーを搭載した、音質派を黙らせるようなノイズキャンセリングイヤホンが発売されたら、私は絶対に購入を検討すると思います。