今回は、元店長さんが、自分の店を活気づけるために流していた自店の大音量音楽がうるさくてアルバイトスタッフから文句を言われたことに対してイライラした体験談をご紹介してみます。どうも大音量音楽を流すことは集客上必要ということらしいので、大音量音楽以外で集客する方法を模索するのが良いとのことです。無音の店もありますので、大音量音楽が集客に必要というのがいまいちよくわかりませんでしたが、客層によるんでしょうか?

お店の音量バトル

40代のフリーランスです。九州に住んでいます。

以前アパレル関係の販売員の仕事をしていた時の事です。そのテナントが入っているビルは、結構街中にありました。若い人をターゲットにしたファッション中心のビルだったので、全体的に活気があり賑やかな雰囲気の場所でした。私はその様な環境のお店で、店長をしていました。

そのビルではどこの店も大音量で音楽を流しており、ある意味音量バトルみたいな事になっていました。よって体調が優れない日などに出勤すると、かなりのストレスになったのは言うまでもありません。

自分の勤めているショップでは、音楽の音量を大きくし過ぎない様注意はしていました。しかし、自分が勤務している店の音楽のボリュームを下げると、それはそれでお店に活気が無く沈んだ印象になってしまう為、その様な場合他の店舗に合わせてある程度ボリュームを上げるしかありません。

騒音でイライラしている人の発言が結局騒音以上のストレスになる

その上何人かのアルバイトのスタッフは、よその店の音楽の音が大き過ぎて自分達の店の音楽が聞こえないと不満を漏らします。そして他の店に喧嘩を売る様に、極端にボリュームを上げたりするので「それは良くない」と、いちいち注意をしなければなりませんでした。また私は構わないのですが、お客様は不快な思いをしていないかかなり不安でした。

アルバイトスタッフは他の店の音楽のボリュームが気になって仕事が手につかないといった風で、そのイライラをこちらに向けてきます。その上事務所に電話をして、クレームを出してくれと催促してきます。この様な人は、大抵エアコンの利きがちょっとでも悪いとまた文句を言います。

しかし、他のお店にしょっちゅうクレームを出していると、事務所からわがままなお店だと思われ、それも困るので、どうすれば良いか大変悩んだ記憶があります。また数回程仕方なくクレームを出した事もありますが、大抵何日後かに今度はこちらがクレームを出されてしまいます。

この様な状況から騒音自体に自分が悩むわけではないけれど、不快な思いをしている人から八つ当たりされるという2次災害の問題に悩む様になりました。同じ環境でも文句を言わないで、ニコニコしているスタッフの人もいます。いつの日にか騒音よりも、それにいちいち小言を言うあなたの方がうるさいよと言ってやりたくなりました。私にとっては、このバイトスタッフの人の八つ当たりが一番の騒音です。

大音量の音以外で集客する方法を模索

そして一番気になるのはお客様の反応ですが、いちいち「うるさいですか?」と尋ねる訳にもいかないので「すいませんね、うるさくて」とまず最初に謝る事にしました。しかし、お客様の反応は、そんなに悪くなかった気がします。お客様にはうるさくて耐えれなかったら出ていける自由があります。また丸1日お店にいる訳でもありません。

更にお店に赤や明るいピンク、オレンジなどの小物を配置し、視覚的にどんよりしない様に注意しました。これは案外効果があり、以前よりお客様が入ってくれる様になりました。お客様が入ってくれるとバイトスタッフも機嫌が良くなるので、視覚的にお店を派手派手しくする方法はかなりの効果があったと思います。

今思えば、他のお店の人に「すみません、うちの店の音楽うるさくないですか?」と逆に聞いてしまう事も出来たなと思います。しかし、これはある意味嫌味だと捉えられる可能性もあるので、言い方には気を付けた方が良さそうです。

それ以外の対処法としては他の店と全く違うジャンルの音楽をかける事で、他と区別する方法が有効的かなと思います。例えば他の店でレゲエが流れているのであれば、ロックやJポップを流すという対応です。

特にゆったりとしたJポップは日本語なので、日本人の耳には入りやすいのではないかと思います。また同じボリュームでもノリがよく、テンポが速い曲の方がより効果があった気がします。お店の活気を維持し、うるさくならない様に工夫する事は結構難しかったです。