今回は、50代会社員さんが、飛行機の機内で眠るために購入したボーズのノイズキャンセリングイヤホンBose QuietComfort 20iについてのお話をご紹介してみます。無音にならないので、Bose QuietComfort 20iのノイズキャンセリング機能は期待はずれだったが、飛行機の機内でよく眠れるので、まあまあ満足しているそうです。遮音性能を向上するためには、ノイズキャンセリングイヤホンを付けて更にイヤーマフを二重に付ければ遮音性能は更に高まるかと思います。
飛行機の国際線の機内で眠るためにノイズキャンセリングイヤホンBose QuietComfort 20iを購入
50代会社員で東京都に在住。
使用しているノイズキャンセリングイヤホン:Bose QuietComfort 20i。
使用目的:国際線の機内(とりわけ夜行便)で眠る時に耳障りだったエンジン音?を消すため。
Bose QuietComfort 20iのノイズキャンセリング機能は期待はずれ
正直に言って、ノイズキャンセリング能力に関しては期待はずれ。音が流れていない場合でもスノーノイズがあり、無音状態にはならない。また定常的なノイズはそれなりに打ち消してくれるが、突発的な音や周囲の会話などをキャンセルする能力はそれほど高くはない。
それでもメインの目的は、ほぼ達成できた。東南アジアへの出張時にたびたび利用する夜行便では、機内での仕事さえ終わってしまえば活躍してくれており、よく眠れる。
また、周囲の音もある程度入ってくるため、CAなどに声をかけられた場合でも気づく事ができ、そのような場合はさっと片側のイヤホンを外して会話できる。少々本末転倒な話ではあるが、私にはこの方が向いている気がする。アンビエントモードのような切り替えもあるが、私には不要な機能だった。
ノイズキャンセリング機能を店頭で視聴すると効果を大きく感じやすい
ノイズキャンセリングについては色々とwebでも記事が掲載されており、中には周囲の雑音から完全に解放されるかのような書き方をしているものもあるが、私の場合は、没入感は向上するものの、一人だけの空間が得られる感覚までには至らないというのが感想。この点は個人差があると思うし、私の期待値が高過ぎたのかもしれない。
当時は評価も良く、何よりもBoseというブランドへの信頼があったのは間違いない。当然機種により性能にも差はあるだろうし最近の製品では大きく改善しているのかもしれないが、店頭で試聴する場合でも、試聴環境と実際に自分が使用する環境とは異なることを前提にすると良いと思う。
店頭は思った以上にノイズが多い環境であり、ノイズキャンセリングの効果を大きく感じやすい環境だと言える。また、何をメインの目的におくのか、意識しておく必要がある。私の場合は、飛行機内の「ゴォー」という音が軽減できれば夜行便でも快適に眠れるだろうとの考えから購入したので、期待値には届かなかったものの目的は達成できた。
また普段使いでも高音質で音楽を楽しめるので(この点は、さすがBose)決して安い買い物では無かったが、これ1つで他のイヤホンはいらないと思えるほど満足している。
では、もうノイズキャンセリングイヤホンを買わないかというと、あった方が便利な機能なので、価格差次第だが、これからもノイズキャンセリング機能が付いたものを選ぶだろう。ただし音質(自分の好みに合った音がでるかどうか)を重視しながら。
ノイズキャンセリングイヤホンのメリットは雑音の軽減
メリットは、当然周囲の雑音を軽減してくれる事。ボリュームを過度に上げる必要が無くなり、難聴にもなりにくいのではないか。混んでいる電車の中では音漏れによるトラブルが起きることもあるようなので、このようなトラブルの予防にもなるだろう。
遮音という点からいえば、よくできたカナル型のイヤホンの方がよほど良いと個人的には思うが、以前使っていたオーディオテクニカ製のカナル型イヤホンはイヤーピースとの相性もよかったのか、遮音性が非常に高く、近づいて来たトラックの音にも全く気付かず怖い思いをしたことがあった。
それ以降は、電車内や機内などでの使用に限定し、歩行中には使わないようになってしまったが、ノイズキャンセリングイヤホンではこのような心配は無用で、いつでも使えると思う。
ノイズキャンセリングイヤホンは値段の高さとオンオフ操作時の音が欠点
デメリットはと言えば、機能が増える分、価格も高くなることくらいではないだろうか。また近年の機種ではこのようなものは見当たらないように思うが、本製品は処理回路を収めたボックスが意外に大きく、実際に使うと思いのほか邪魔に感じる事がある。
またノイズキャンセリング機能のオン、オフの際には結構大きな音がイヤホンから出てくるため耳に痛い。オン、オフ操作が必要な際には必ず先に耳からイヤホンを外すようにしている。
最近の主流はノイズキャンセル+ワイヤレス(Bluetooth)のように思えるが、オーバーヘッド型、首かけ型、左右完全分離型、それぞれでノイズキャンセリング性能にも違いがあるので、前述の通り、自分が使う環境と目的を明確にし、それに見合ったものを(求めるものが遮音性なのか、ノイズキャンセリングという機能なのかを含めて)選択すれば後悔しない買い物になると思う。