今回は、50代会社員さんが、交通量の多い主要幹線道路沿いの賃貸マンションで、車の走行音や道路工事の音がうるさく悩んだ体験談をご紹介してみます。街道沿いに住む事を検討されている方に向けて、「交通量の多い主要幹線道路沿いの物件」は騒音はもちろん、排気ガス、安全、治安等を考えれば、ちょっとパスした方が良いのではないか?とのことです。

主要幹線道路沿いの賃貸マンションは車の音が気になって眠れない

今年で結婚10年目を迎えた50代男性です。ええ、そうですね、比較的晩婚です。いいじゃないですか、ほっといて下さいよ…。で、仕事は普通のサラリーマン、営業職です。さて、今日は新婚時代、つまり約10年前に住んでいた場所にまつわるちょっとした苦悩についてお話させていただきます。

当時私たちは横浜市に住んでいました。場所は横浜でも下町情緒のある地域、南区。横浜市と鎌倉市を結ぶ通称“鎌倉街道”沿いの賃貸ビルの一室で私たちの新生活がスタートしたのでした。駅へのアクセスは歩いて3分。ダッシュで走れば1分台も夢ではありませんでした。

住んでいる所は築年数こそ古かったですが、部屋の間取りがちょっと面白かったので気に入っていました。…ですが主要幹線道路沿いだったのです。パトカーや救急車もよく通ります。昼間は良いとしても、深夜にも車の音が気になって眠れない時がたまにありました。これが唯一にして最大の問題でした。

夜は耳栓をして寝るとどうにかやり過ごせた

一度気になりだすとなかなか落ち着かなくなりがちです。隣人にも「夜中、車の音ってうるさくないですか?」と聞いても、いまいちの反応。どうやら住んでいる部屋が3階の角部屋だったので、一番音量が大きい“アリーナ席”だったようです。早速、大家さんに苦情を言ったのですがあまり取り合ってもらえず。仕方なしに厚めカーテンを購入し、夜は耳栓をして寝るようにしました。

まあ月日は流れ、環境にも大分慣れてきて、それでどうにか過ごせるようにはなってきたのです。そうこうするうちに妻が妊娠。今度はつわりやら理由なきイライラで妻のご機嫌を伺う日々が始まりました。この時期を経験された事のある既婚男性の皆さん。「あの頃」はお疲れ様でした。そして現在その真っただ中の方々、心中お察しします…。頑張ってね。

道路工事のランマーの作動音で眠れない

さて、夜の騒音にも慣れて、どうにかやり過ごしてきたところに、ある事件が起こりました。道路工事です!ご存知の通り、年末や年度末には公共事業の予算の関係で道路工事が多くなります。また、高速道路や主要幹線道路は交通量の少ない夜中に工事を行います。不用意に交通渋滞を作らないよう、夜間に工事をしたりします。

その夜、いつものように「じゃあ、おやすみ」と言って布団に入り、ある程度寝入った後、「…パン、パン、パン、パン…」という音で目を覚ましました。もちろん妻もです。しばらくはうたた寝の状態でしたが、規則正しいビートを刻む道路工事の音は、それでも「…パン、パン、パン、パン…」と手を緩めません。

多分「アスファルトを固めるピストン運動する手持ちの機械」=「ランマー」の仕業です(この文章を書くに当たって「ランマー」を調べてみました)。

警察署へ苦情を言いに行く

そのうち妻が「寝れないッ!なんとかしてッ!」…公共事業を何とか出来るワケないじゃないですか…。それでも行きましたよ、夜中の3時頃に最寄りの警察署へ苦情を言いに。行く事で少しでも妻の機嫌が和らげるのであればと思って。

もちろん工事は警察の許可を得ています。向こうもクソ寒い中、勢いで工事をやっているのではありませんからね。10年前の事ですが、とにかくすごく寒かった事だけはよく覚えています。

交通量の多い主要幹線道路沿いは便利だが居住するのに適さない?

その後、子供が無事に生まれて、現在も母子ともに健康な日々を過ごしています。ただ、現在は横浜を離れて、別の場所に引っ越しました。別に横浜が嫌いになったワケではありません。元町、本牧、中華街、みなとみらい、ベイブリッジ…。適度に都会で、それでいて落ち着きもあり、良い印象は今でもあります。

しかし、横浜に限らず、北海道から沖縄まで、どこの地域でも「交通量の多い主要幹線道路沿い」は二度と住まない事でしょう。独り身だったら、多少は刺激的だと思います。幹線道路沿いには魅力的な店も多いですしね。ですが子供を持った今は、騒音はもちろん、排気ガス、安全、治安等を考えれば、ちょっとパスしたいところです。