今回は、騒音被害に苦しんだ男さんが、深夜から朝方4時まで、アメリカンバーから聞こえてくる生演奏の乱痴気騒ぎに悩まされた騒音体験談をご紹介してみます。騒音被害のデータを役所に、まとめて提出すると、アメリカンバーの窓や壁に防音対策が施され、騒音問題が解決したそうです。騒音を出している側を一方的に悪者にするのではなく、お互いの気持ちを考えながら、騒音対策を講じていけば、後腐れもなくすっきりとした解決に導いていけるのかもしれないとのことです。

新社会人は疲れる

私は東北地方の政令指定都市に住んでいる、20代の男性です。

都内の大学を卒業してから、現在の場所に移り住み、社会人としての新生活をスタートしました。

マンションは駅前から徒歩で約10分ほどの好立地。

会社からの勧めもあって、とてもいい場所でした。

近くにドラッグストアやショッピングモール、病院などもあり、なにより駅から近いということもあり、契約したときは何も不自由など考えていなかったのですが、今思い出してみれば、しっかりと周辺の施設を調べておくべきでした。

マンションに住み始めてから、1週間ほどたった週末の金曜日。

学生の頃の生活とは比べ物にならないくらいの怒涛の一週間を追え、精神的にも肉体的にも疲れてくたくたになっていた私は家に帰るやいなやベッドにダイブ。

「社会人って疲れる・・・」

といった具合に、もうへとへとでした。

ドラムを叩く音で叩き起こされる

すぐに眠気は私を夢の世界に連れて行ってくれて、夜の8時にはもう爆睡していました。

しかし、気持ちよく夢の中にいた私を何かが邪魔します。

ドラムをたたくような音がするのです。

「ん、うるさいなあ。」

ぐらいに思って、最初は無視していたのですが、その音はどんどんエスカレート。

流石にもう我慢ができなくなって、体を起こします。

音は外から流れてきているようでした。

窓を開け、ベランダに出ると、道路を挟んで向こう側にあるアメリカンバーからでした。

「そういうことか・・・。」

アメリカンバーの名前をよく確認すると、ロックアメリカンバーで生演奏を売りにしているお店ということがわかりました。しかもゴリゴリのハードロック。(笑)

アメリカンバーの営業時間が延長

その日は週末ということもあり、多くのバンドマンやら外国人が集まり、生演奏を楽しみながら、入口のドアを開けて、歌に踊りに乱痴気騒ぎをエンジョイしていました。

私自身もバンドをしていたので、少し理解はありましたから、仕方ないよな、大目に見てやるかぐらいの気持ちで、ベッドに戻り、その日は眠りに戻りました。宴は深夜12時には終わったようです。

しかし、悲劇が訪れます。

バーの営業時間が朝方4時までに伸びることとなったのです、それから数日後に。

まあ、どういうことかはわかると思いますが、そうです、

「乱痴気騒ぎが朝方4時まで続く。」

っていうね。(笑)

読者の皆さんの中には、「いやいや、そんな遅くまでやってないでしょ。」と思う人もいるかもしれませんが、私も最初はそう思ってましたよ、ええ、どこの誰が好き好んで毎週朝4時まで騒いでいるのかと。(笑)

しかし、そういう人もいるもんで、いるんですよ、実際に。(笑)

役所に騒音被害のデータを提出

毎週毎週、疲れて帰ってきた週末、特に金曜日は騒ぎも大きくなるというか、なにか騒音もストレス解消のような側面が強くなり、そりゃあもう寝れたもんじゃありませんでした。

近隣の住民やマンションの同じ階の住人も同じことで悩んでいたらしいですが、怖そうな風貌の人や外国人の人が出入りしているため、なかなか言い出しにくいとのこと。

意を決して私は、騒音被害のデータ集めに走りました。

音の大きさ、自治体の条例、苦情の実例、その時の動画や音声などを物的証拠としてまとめて、役所に提出したのです。もちろん、匿名でしたが。何かあった時に困るので。(笑)

すると一週間後ぐらいに、大きな改善が見られました。

音が聞こえなくなったのです。

正確には耳を澄ましておかないと聞こえないぐらいの音になったという方が正しいでしょう。

役所の指導により、基準値以下の音になるように、是正されたのです。

何事も思いやりが大事

これは後から聞いた話ですが、具体的には、バーの窓や壁に防音対策を施したようですね。

ほんのちょっとの対策で変わるのだったら、最初からやってくれよと思いますが、なかなか音を出している側の人間が、音を聞いている側の気持ちになれっていうのも最初からすべてはできませんよね。

これは自分に当てはめてもそうかもしれないなと思います。

よくヘッドフォンを使って音楽を聴いている時に、親から「音大きくない?」と言われてましたから。(笑)

騒音を出している側を一方的に悪者にするのではなく、お互いの気持ちを考えながら、騒音対策を講じていけば、後腐れもなくすっきりとした解決に導いていけるのかもしれません。

何事も、「思いやりが大事。」ってことですかね!