今回は、52歳男性飲食店勤務さんが、下の部屋の爆音音楽に悩まされた騒音体験談をご紹介してみます。反撃の壁ドンは効果なく、大家さんと警察に相談は、ご近所トラブルに発展する可能性を考えるとあまりやりたくない状況だったそうです。偶然、騒音元の住人に出会う機会があり、弱そうな見た目だったので直談判したそうです。「顔がわからないと言うきっかけが難しいものですね。」とのことです。

小さなアパートでの騒音体験

現在52歳男性、都内の飲食店で働いています。

今は世田谷に引っ越しましたが、その前に住んでいた目黒のアパートで騒音で困らされた記憶があります。

前の住まいは結構長くいて30代に入居してから10年以上住んでいました。

入った当初は新築で数年後には初期から住み続けているのが私ぐらいになったほどそのアパートを気に入っていました。

2階建ての小さなアパートでしたが、大家さんの手入れがいいのかいつも小ぎれいな印象、だからなのか女性の方の入居が多かったように思います。

ただ、ある時期に下の部屋に引っ越してきた若い男性がいて、その住人の騒音の煩さにしばらく苦痛を感じていました。

大音量音楽が煩わしい(わずらわしい)

音は明らかに音楽を聴いている音量が原因、それが夜の10時ぐらいからずっと朝まで続きます。

当時、私は出勤の早い職場に在籍していたので、朝はだいたい6時前に起床という生活パターン、結構肉体労働ですから疲れも溜まってました。

夜は夜でそれなりに遅い仕事なので、帰ってくるのも割と遅め、だいたい11時半に帰宅してから風呂に入って1時過ぎには就寝、朝まで少しでも休みたいのです。

ところがその時間はまさに下の部屋の騒音の真っ最中、しかも寝た時にやたらと煩く感じるのですね。

ベッドを通して響いてくるあの煩わしい音、私自身音楽は嫌いじゃないのですが、静まり返った住宅地のアパートでバカみたいに大きな音量はさすがにないですね。

床をドンドンと叩くが効果なし

私は2階だったので、我慢ができなくなって床をドンドンと叩くようにしました。

でも、その程度の音で気づくことはなかったんでしょうか、全く効果なく音が鳴り止むときはありませんでした。

せめて仕事に行ってる留守中だけにしてくれよと内心思いつつ、何も言えない日が続きました。

若い頃ならカッとなってすぐ文句の一つも言えたものですが、長い東京生活ってそんなことすらちょっと面倒になってくるものですね。

その時までは実際見たことがない住人、あとあとで知りましたが男か女かすらわからない段階でした。

音楽の種類でなんとなく若い男だろうと推測していただけに過ぎませんから勇気がなかったんですね。

東京っていろんな人がいますから、もしそれで近所トラブルとかややこしくなるのが嫌、できるなら他の部屋からクレームが出てくれないかなぐらいに他力本願な気分でした。

もし怒鳴り込んで行って柄の悪いのが出てきたら嫌ですしね。

大家さんと警察に相談は敷居が高い

そんな日がどれだけ続いたでしょうか。

おそらく1ヶ月以上は我慢したと思います。

でも、ぐっすり寝れない日が続くと体はもちろん精神的にもイライラが募ります。

大家さんに言っても良かったんですが、高齢で人の良さそうなおじいちゃん大家だけになんか悪くて言えませんでした。

こうなったら警察にでも電話して苦情を入れるかとも思いましたが、事がことだけにあまり真面目に取り合ってくれないんじゃないかと迷うばかり、もし言ったところで、それが私だとバレたらまたそれはそれで嫌な思いをするかもしれないしなあと、自分でもどうしていいのか結論が出せませんでした。

突然直談判する機会が訪れる

チャンスは突然訪れました。

ある晩仕事が終わった私はいつものようにスーパーに立ち寄りお買い物、店を出てアパートを目指すと目の前に若い男性が歩いています。

数メートル先を歩いているその男性は私が住むアパートに入って行きました。

ポストを開けて見てるその男性、いかにも真面目そうな小柄な学生さんでした。

ちょっとイメージと違い過ぎて拍子抜けした私はそれまで積もり積もったストレスからここしかないと思い立ちました。

「こんばんは。あのう上の階に住んでる者なんですけど、夜結構、音が響いちゃって気になるんですよね。朝早い仕事なもんだからさ、もう少し気使ってもらえないかな?」

相手が弱そうだと思った瞬間この態度です。

正直、情けないと思いつつもあの音量はしんどいなと思った末の行動でした。

「あっ、気付かなくてすみません。」

彼は申し訳なさそうに頭を下げました。

それまでモヤモヤしてた私はもっと早く言えば良かったなとホッとした反面少しだけ後悔しました。

でも仕方ないんですよね、東京って同じ建物でも本当、誰が住んでるかずっと知らないままいたりしますし。