今回は、40代男さんが、何度もパーカッション(打楽器全般、太鼓など)の騒音に悩まされた騒音体験談をご紹介してみます。騒音の苦情は管理会社に言うのが、もっとも無難でトラブルになり難いとのことです。また、物件を借りる時は、上の階にパーカッションをやる人とお経を読む人がいる物件は避けたいそうです。

上階からの振動と騒音に悩む

40代の男です。東京都の多摩地区で賃貸マンションを借りて一人暮らしをしていたときの話をします。

自営業で自宅で作業できる仕事なので、週の半分は昼間でも在宅していることが多かったのですが、ある日から、上階より「ドンドン」という振動と「ポコポコ」という騒音がよく聞こえてくるようになりました。

若い人が多い物件で、何かしらの楽器をやっているのかもしれないし、単身者が多いマンションだからあえて人が少ない昼間にやっているのだろうと思い、最初はイヤホンで音楽を聴くなどしてやり過ごしていました。

しかし、日に日にエスカレートしていくのです。

振動と騒音は太鼓を叩く音

上階の住人は若い女性です。

私は当時30代の男でしたから、相手が弱いからと言って怒鳴りこむようなこともしたくありません。

ただ、ひとまず騒音の原因が何であるかは早急に知りたいなと思っていました。

すると、いつものようにドンドン、ポコポコ音が聞こえる平日の昼下がり、どうも誰かが上階の部屋を訪れ、音が止まりました。

来客があったようです。

私はコンビニに買い物に行こうと外に出ると、ちょうど上階の住人が友人らしき人物と外に出てきたところでした。

友人「私が来るまで何してたの?」

上階の住人「太鼓叩いてた〜」

物件の不動産屋さんに相談して騒音(太鼓を叩く)の頻度が減る

まあ、一切太鼓を叩くなというつもりもありませんが、太鼓を叩き足でリズムを取る騒音は、直下の私の部屋だけでなく他の部屋にも伝わっているはずなので、物件の不動産屋さんに、苦情というほどでもないけれど「ちょっと困っている」という話をしました。

数日すると、太鼓を叩く音や振動こそするものの、その頻度は明らかに減ったので、それでよしとすることにしました。

引っ越し先でも騒音と振動に悩む

それから1年後、その賃貸マンションは老朽化が進んでいたこともあり、同じエリアで築浅の賃貸マンションに引っ越しました。

しかし、なんとその物件でも、日中に騒音がするのです。

太鼓などというかわいらしい感じではありませんでした。

かなりうるさい「ズンズン」「ドンドン」という騒音と振動が、やたらと伝わってきます。

2棟ある賃貸マンションでしたので、隣の棟から自分が住む棟を眺めてみましたが、自室の上階は無人のようでした。その左右はカーテンが閉まっていて様子がわかりません。

騒音と振動の正体はサイレントドラム

数日後、また「ズンズン」「ドンドン」と聞こえてきます。

ふたたび隣の棟に行って眺めてみると、ようやく騒音と振動の原因がわかりました。

上階の隣、つまり斜め上の住人が、サイレントドラムを叩いているのでした。

サイレントドラムからは音はほとんど出ていないのですが、片方の足でリズムをとっていて、それが床を鳴らし、真下だけでなく下の階の左右にまで響いていたのです。

居留守されたので不動産屋さんに明確に苦情を入れる

さすがにこのときはたまりかねてその部屋のチャイムを押しましたが、なんと居留守。

またパーカッションな上に、居留守かよ!と思いましたが、余計なトラブルを起こすつもりもありませんので、このときは不動産屋さんに明確に苦情を入れました。

前の物件と同じ不動産屋さんで、担当の方も変わっていなかったので「また太鼓なんです」と言ったら、ちょっとウケていましたが、おかげでもめることなく、サイレントドラムの住人には注意が行ったようです。

騒音の苦情は管理会社がもっとも無難でトラブルになり難い

結論としては、賃貸物件の場合、苦情は管理会社(物件を管理している不動産屋さん)に伝えるのがもっとも無難であり、トラブルになりにくいでしょう。

賃貸物件の騒音とそれにともなう振動は、発生源の部屋から隣だけとか、真下だけとかに聞こえるわけではなく、斜め下の部屋の方なども困っている可能性がありますから、自分一人で抱え込む必要はないかと思います。

その後、サイレントドラムの物件からも引っ越したのですが(またまた同じ市内です)、転居先の上階の住人は宗教活動に熱心な方で、朝晩欠かさずお経を読む声と「チーンッ」という音が聞こえるだけではなく、毎週一度は何人もお仲間が集まり何やらミーティングが開かれていて、なんだかつくづく賃貸物件に恵まれないなと思いました。

しかし、そのときは諦めて我慢し、2年後に更新せずに転居してしまいました。

次に物件を借りる時は、上の階にパーカッションをやる人とお経を読む人がいる物件は避けようと誓ったのは、いうまでもありません。