今回は、40代専業主婦さんが、隣の大音量の音楽の音に悩んだ騒音体験談をご紹介してみます。騒音への直接苦情は、危険なので控えたそうです。また、不動産会社は住人同士のトラブルに不介入だったので、もはや我慢するしかないと思った時、騒音主の職場の上司に電話で騒音へのクレームを入れて騒音問題を解決したそうです。

隣の青年の音楽がうるさい

40代の専業主婦、女性で関西に在住しています。

5年ほど前のことですが、家を建て直すことになり、その建て直し期間中、マンションで暮らすことになりました。

4ヶ月間のことでしたが、隣に住んでいた青年にとても困っていました。

騒音がとても酷いのです。

掃除機や洗濯機などの生活音ではなくて、音楽の音でした。

青年が仕事に行っている昼間はとても静かなのですが、お酒を飲んで帰って来るのか、夜中に帰って来ると、毎晩のように音楽の大音量に苦しめられました。

騒音への直接苦情は控えた

友達を連れて来ることもあればひとりの時もありますが、そんなに大きな音を響かせなければ聞こえないのかと呆れるくらいです。

しかも音楽はハードロックで余計に神経を逆撫でました。

まだポップスとかなら少しは耐えれたかもしれませんが・・・。

夫は音を小さくするように言ってくると息まいていましたが、私は止めました。

隣の青年はとび職の人で、ダボダボの作業着に髪の毛を染めているいかにもガラの悪そうな人でした。

騒音トラブルで注意をしたために殺人にまで至ったニュースを何度か見ていた私は、最悪のことを考えて、直接苦情を言うのだけは控えるよう夫にお願いしました。

とはいえ、このままだと寝不足になって夫の仕事に差し障ります。

不動産会社は住人同士のトラブルに不介入

とりあえず、隣から一番遠い部屋にベッドを移動させて、耳に耳栓をして眠っていましたが、あまりの大音量に耳栓なんて役にも立ちません。

ほとほと困った私は、マンションを管理する不動産会社に電話をしてなんとかしてほしいと訴えました。

けれど、不動産会社の社員は住人同士のトラブルには介入したくないと遠回しに言うだけ。

家ができるまで耐えるしかないのかなと思っていると、ある日、青年の部屋の反対側のお隣さんと通路で会いました。

別のマンション住人も騒音に悩む

私と同じ歳くらいの中年の男性です。

ひとり暮らしをしているそうで、温厚そうなおとなしい感じの人でした。

私と男性は立ち話をしながら、隣の大音量の音楽のことを話し合いました。

男性も隣の騒音には辟易していると言いました。

男性も直接文句を言いに行って、トラブルになるのは嫌なようでした。

そして、このまま収まらなければ近々引っ越そうと思うと言いました。

騒音主の会社にクレームを入れて騒音を解決

それからさらに日にちが過ぎても音がやむことはありませんでした。

やっぱり、直接言いに行かないと駄目なのかなと考えていた時、母がマンションを訪ねてきました。

母に隣の騒音のことを相談すると、母の目がキラリンと光りました。

恥ずかしながら、母はクレーマーだったのです。

しかも、ただがなり立てるだけではなく、淡々と理で相手を追い込んでいくタイプでした。

私は「直接言うのだけはやめて」とお願いしましたが、母の狙いは別のところでした。

私は、反対側のお隣の男性に、青年が働いている会社の名前を聞いて知っていました。

母は、なんとその会社に電話をしたのです。

184の非通知設定の番号を付けて。

母は、電話に出た受付の女性に青年の苗字を告げて上司を出せと迫りました。

上司が出て事情を説明しても「社員のプライベートのことは・・・」とらちがあかないと、さらにその上の上司を出せと迫りました。

次の上司が出てもらちがあかないと、また次の上司をと迫っていき、部長までいったところで「社員教育とはなんぞや」「社の規律はどうなっているのか」と問い詰めて行き、とうとう困り果てた会社側は、該当の社員に騒音を出さないよう指導しますと約束してくれました。

母のおかげで、その日の夜から大音量の音楽はなくなりました。

今思えば、直接文句を言いに行かなくてよかったのです。

言いに行っていれば、会社に電話したのが私達だとバレてしまいますから。

騒音の面倒なことは、該当者の会社に訴えるのが一番だとわかりましたが、誰もがクレーマーの母のようにできるのかどうかはわかりません。