今回は、32歳専業主婦さんが、壁の薄いアパートでテレビとエアコンの音がうるさいと言われ壁ドンされまくった騒音体験談をご紹介してみます。騒音トラブル回避策として、トイレで過ごしたそうです。
某アパートに引っ越す
32歳、関東に住む専業主婦です。
7年前、私は岩手県で販売員をしていました。
当時は震災直後での異動でバタバタと住む場所を決めなくてはいけなかったのですが中々見付からず、結局上司が見付けてくれたCMでよく流れている某アパートに決まりました。
家具家電が付いて、一人身だった私は最低限だけの荷物だけで引っ越しが出来てそれだけで喜んでいました。
部屋は2階だったのですが、1階に玄関があり開けると階段が続き2階へと上がれる様になっていました。
部屋自体も綺麗で、気持ち高らかになり早々と荷物を片付けゆっくりと休みました。
住人の咳が聞こえる程壁が薄い
引っ越しをしてから数日後から仕事が始まり、朝9時から夕方18時頃まで仕事だったので帰宅してからは寝るまでの2時間程はテレビを見てそのまま寝る様な感じでした。
ある日、いつも通りテレビを見ていたら誰かの咳をする声が聞こえたのです。
あまりにもはっきりと聞こえるので空耳かと思いましたが、明らかに隣の部屋の住人の咳でした。
何度も何度も咳をされ、私はとっさにテレビを消し、声がする方の壁に聞き耳を立ててみました。
すると男性の声で何やらぶつぶつと話す声が聞こえ、電話でもしているのかなと気にせず、またテレビを付けて見る事にしました。
テレビの音がうるさいと言われる
翌日、出勤前にポストを見るとチラシが一枚入っており、何故かグシャグシャで裏を見たら『うるさいです、迷惑です。』と言う文字が書かれてありました。
驚きとそんなにうるさかったのかと申し訳なさでいっぱいになり謝りに行こうとしましたが、実際チラシを投函したのが隣の人とは分からないので、その日から対策を練る事にしました。
備え付けのテレビは隣の壁に近く、音量はそんなに出てはいないとは思っていましたが隣にとってはきっと眠るのも辛いのだろうと夜はイヤホンを付けて見る様にしました。
しかし、日中イヤホンなしでテレビを付けていると壁ドンされる様になり、次第に壁ドンと『あああ』と言う叫び声が聞こえてきたので私は怖くなってしまい日中でもイヤホンを付ける様になりました。
エアコンの音がうるさいと言われる
しばらくは何事もなかったのですが冬になりエアコンを使用する様になると、何と管理会社にエアコンの音がうるさいと苦情が入ったと連絡を受けたのです。
流石にエアコンがうるさいなど言われたら、ここでつけたら次は直接訪ねられるかもしれないし相手が男性で何をされるか分からないのでつけない事にしました。
しかし、私が住んでいた場所は雪が降り積もり水道が凍る様な寒い地域だったので、こうなったら仕方ないと友達に車を出してもらいニトリでこたつを買いました。
そして、即日配達で電気ヒーターを購入し、なるべく寒くならない様にどんぶくを着て靴下は3枚履き、部屋でも防寒をバッチリして乗り切りました。
壁ドンされるのでトイレで過ごす
壁ドンは強まり日常生活の音でさえ苦情が入りそうだったので、まるで忍の様に足音を立てず電話はお風呂場でする様に頑張って過ごしていました。
それなのに止まない壁ドン、私の精神も弱くなっていきどうにかしないといけないと考えた矢先にトイレならお風呂場よりもゆっくり出来ると思い座布団と膝掛けとパソコンを持ち出し、そこでしばらく生活をする事にしました。
これが結構居心地がよくて、このままトイレの住人になれるのではないかと吹っ切れる様になった位です。
そんな生活を8ヶ月経とうとしたある日、風を引いてトイレだと悪化しそうなのでベッドで1日寝ている事にしました。
壁ドンしてくる住人が引っ越し
寝ている間に消し忘れた着信音が鳴り響いたり、咳をしたりしてこれはきっと苦情がくると思っていましたが、何故かいつもの壁ドンがなく1日平和でした。
次の日も、更に次の日も何も起きずに不思議になり、外に出て隣の部屋を見たら扉の郵便物入れにテープが貼ってありました。
何と相手は引っ越しをしていたのです。
驚きと嬉しさでそれからは普通に生活する事が出来ましたが、壁の薄さや東京へ上京をする事にしていたので、私もその後は引っ越しをしました。
あれから壁は薄くないマンションに引っ越したり、結婚後はアパート暮らしですが、ご近所さんはとても優しい人ばかりなので幸せに暮らしています。
あの時の住人は何故引っ越したか分からないですが、何はともあれトイレで過ごした日々は楽しかったのは確かです。