今回は、40代パートさんが、お隣の小さな怪獣さんがうるさくて悩んだ騒音体験談をご紹介してみます。管理会社に相談して、全住人向けに騒音を注意するよう呼びかける警告文を送ったそうですが、一時的に静かになる効果しかなかったそうです。騒音問題は、「子供を優しく分かりやすく叱って」解決したそうです。

壁の薄いアパートで暮らし始める

これは私が関東から中国地方に引っ越しをし、初めて2階建てのアパートタイプに住まいを構えた時のお話です。

東日本大震災の影響で急遽引越しを考えた私は、仮住まいのつもりで物件を探していました。

物件に求めた条件は、スーパーなどが近くにあり、通勤に便利な駅まで向かうバス停が歩いて数分の所にあれば充分といったもの。

結果選んだアパートは、昭和の終わりに建てられた歴史を感じ始めた古い建物でした。

部屋の中は古いながらも、大家さんがきちんとした方のようであまり古さは感じられませんでしたが、話の内容までは分からないものの隣の方の笑い声がほんの少し気になる程度。

やはり歴史を感じ始めただけあって壁が薄いようです。

ただ元来細かいことを気にしないタイプの性格だったので、これくらい構わないと住むことを決めました。

隣の小学生低学年の子供がうるさい

住み始めアパートにはさほど困ることも無く、年齢が40代女性とあって仕事探しに時間がかかると思っていた私にも働き先が決まり、仮住まいとはいえ生活が安定して来た頃です。

今までお隣だった方が引越され、また新しい隣人がやって来てから私に騒音といった悩みが出来てしまいました。

隣人は母子家庭でお子さんは小学校の低学年。

お母様は働きに出ているので、お子さんが一人家で過ごす時間はかなりありました。

その時、私を悩ませたのが、その子が壁を叩く音、ボールをぶつける大きな音、室内を駆け回る激しい足音などでした。

また集合住宅にはお決まりの水回りの配置がお隣とシンメトリーになっているので、自宅でのリラックスタイムとして大切な入浴時間も、浴槽が壁を挟んですぐ隣なので、湯船にゆっくりつかっていても壁に頭を付けて入っていると、賑やかにお風呂に入っているお隣のお子さんが、壁を叩くので、まるで私は自分の頭を叩かれているように感じる始末。

管理会社に相談

いい加減ストレスがたまってしまった私は、まず管理会社に相談することにしたのです。

担当者に事情を説明し、どうしたらこの状況から打破出来るかを一緒に考えた結果、第一段階として特定のお宅を限定する形を避け、全住人に集合住宅で住むにあたって必要なマナーが書かれたチラシを、ポスティングしてもらうことにしました。

その内容には、場合によっては退去、警察への通報も考えていることも記してもらったのです。

一時的にこの行動で騒音からは逃れることは出来ましたが、やはりまだ小学校の低学年だったせいかまた賑やかな音が私を悩ませました。

ですが、今度私が騒音に立ち向かった方法は全く別のやり方です。

優しく分かりやすく子供を叱って騒音問題解決

私の仕事はシフト性だったので、度々廊下で一人遊ぶお隣の小学生を見かけていました。

いつもは「こんにちは」と声を掛ける程度でしたが、私はこの機会を利用し、まるで親戚の叔母さんが叱るようお母様に注意するのではなく、お子さんの方に直接話しかけてみることにしたのです。

人の家の子供を叱るなんて現代ではかなり難しいですし、こちらにも勇気がいるものです。

ですが、話し掛けてみると、男の子なのですが気さくに私と話してくれました。

私も、「一人でお留守番だと退屈しちゃうのは分かる、だけど、ここはお隣が近いからなるべく静かに遊ぼうね」と、優しく分かりやすく、でも、子供だからと馬鹿にした態度ではなくしっかりと気持ちを伝えました。

それからというもの音が全く無くなることはなかったものの、とても静かに暮らせるようになり、今ではお隣の男の子とは仲良しです。

これを機にお母様の方ともたまに廊下でお話をするようになり、良好な関係が築けています。

状況やお隣の方の性格によって結果は異なると思いますが、皆さんも管理会社の方に相談してみる、または私と同じような方法で、一度お隣の方と話し合ってみるのもいいかもしれません。

騒音で悩んでいる皆さんがこの提案で良い方向に進んで行かれることを願っています。