今回は、60代現役(女)さんが、集合住宅のベランダ、外廊下から聞こえてくる赤ちゃんの泣き声に悩んだ騒音体験談をご紹介してみます。赤ちゃんの泣き声問題は、「赤ちゃんの泣き声は集合住宅のベランダ、外廊下よりも部屋の中の方が音が響かない。」という事実をお母さんにそれとなく伝えることで解決したそうです。
赤ちゃんの泣き声が1日中響く
関東在住もいい加減長くなったとふと気がつけば、もう60歳を越えてしまっている女が一人、集合住宅住まいです。まあ自宅での仕事が多い、一応まだ現役でもあります。
何と言っても自宅で引きこもっていれば、自然周囲の部屋の音は聞こえてくるものですね。でも、それほどでもなければ、特に波風立てるのも面倒なので放置です。
がしかし、ついに来てしまったのです。お隣さんに、若い夫婦が。しかも奥さん妊娠中です。臨月です。結果、子どもが生まれたのは、引っ越しから1ヶ月後でした。そして、またその結果、赤ちゃんの泣き声が1日中響くという結果になったんですね。
集合住宅のベランダ、外廊下の方が音が響きやすい
新しくお母さんになったそこの奥さん、非常に感じのいい人で、そういった事もあって逆に泣き声がうるさいと言い出せなかったんです。
しかもかなり気にしているらしく、赤ちゃんが泣き出すとベランダに出たり、外廊下に出たり一生懸命迷惑かけまいとしている感じだったんですよ。
がしかし、実はこれ逆効果だったんです。この建物はくの字型をしているので、外廊下の部分の音は非常に響くんですね。ベランダはどうかと言うと、これまた響くんです。実は家の中で泣いている方が、他の家に聞こえないんですよ。
しかしこれを、どう言えば角が立たないかというのが、問題になりました。
赤ちゃんの泣き声の苦情を直接言うのはためらわれる
何しろ赤ちゃんは泣くのが仕事です。それをやめろとは言えません。なので、管理組合もこれに関しては、何も言えない状態です。つまりは周辺の部屋の住人が、何とかしなくてはいけないということなんですよ。
しかし、直接行って、インタフォンを鳴らして、赤ちゃんが泣いたら家の中にいて、と言うのはさすがにためらわれました。後々、面倒にもなりそうですしね。
しかしある時、これはと思う出来事が中庭、外廊下側であったのです。つまり、建物の中庭は駐輪場になっていて、バイクも同じく駐輪してあるのです。でそのバイクの空ぶかしの音が、かなり響きます。
これが解決の糸口になりました。
お母さんに外の方が音が響きやすい事実を伝える
たまたま外廊下で、そのお母さんと会った時に、バイクの騒音について話を持っていったんです。彼女も、あれはうるさいですねと同意してくれました。
赤ちゃんが起きてしまうでしょうと聞いたら、時々そうなんですと答えて、泣き声うるさくてすみませんと言ってくれたんです。これはチャンスと飛びついたのは言うまでもありません。
実はと前置きして、この中庭とそれに面した外廊下の音って響くんですよと、教えたんです。中庭で騒がれると、夜うるさいこともありますとアドバイスのように伝えてみました。とお母さん、勘のいい人で、そこで気がついてくれました。
ひょっとして、外廊下で赤ん坊がなくと響きますか、と聞いてきたんです。なので、部屋の中のほうが外廊下で泣くよりも他に聞こえませんね、と答えたんです。彼女、しまったという顔になって、ではこれまでうるさかったですねと謝ってきました。
まあ赤ちゃんは泣くものだしと返して、これから暑くなるから部屋にいたほうが赤ちゃんもあなたも楽でしょうと言ったんです。ベランダもひょっとして、と聞いてきたので、実はベランダもと答えてみました。彼女、平謝りだったんです。
赤ちゃんの泣き声は集合住宅のベランダ、外廊下よりも部屋の中の方が音が響かない
偶然もあって、しかもこんな感じの人のいいしっかりしたお母さんだったので、運良くこの問題は片がつきました。その後は、泣いても部屋の中で過ごすようになったらしく、おかげで静かになってくれました。
赤ちゃんが泣くと、外であやすお母さんが多いようですが、実は今の建物だと部屋の中でのほうが音が響かないことが多いんです。木造だとちょっと厳しいですが、鉄筋だったら部屋の中での音は、隣室にはあまり響かないのです。
もしこういった条件での、赤ちゃんの泣き声のトラブルがあったら、室内でとアドバイスするといいかもしれませんよ。