今回は、30代会社員(男)さんが、マンション上階住人の足音がうるさくて困った騒音体験談をご紹介してみます。弁護士に相談して騒音問題を解決する手順として、1.騒音を特定し記録に残す、2.管理会社に相談する、3.弁護士に相談する、の3つのステップがあるそうです。最終的には、引っ越し、妥協できる騒音範囲を決めること、なども重要であるとのことです。

マンション上階住人の足音がうるさい

福岡県在住の30代男性、会社員です。

わたしが悩んでいた騒音問題は、マンションの上の階の住人の生活音。主に足音です。

どういう歩き方をしているのか分かりませんが、ドタドタ・ドスドスと異様に音が響き、その音が気になって夜寝つきが悪くなりました。

そのような悩みを解決するためにわたしがとった行動は、弁護士に相談するということでした。

結果として騒音問題がかなりマシになったので、今回はその方法について、3つのステップに分けて紹介します。

弁護士に相談して騒音問題を解決する3ステップ

ステップ1:騒音を特定し記録に残す

まず、騒音を特定するために「いつから、どこから、どのような音がするのか?」を記録として残す必要があります。

わたしがオススメするのは、メモ帳に記録することです。

例えば、騒音問題が始まったのは○月○日からで、主に○時の時間帯が多い。騒音の発生源は真上からで、ドスドス走り回ってるような音が、断続的に続く。などといった感じです。

ここで特に重要なのは、騒音が多い時間帯です。夜遅い時間帯だと明らかに相手に非があるので、時間帯についてのメモは欠かさないようにしましょう。

ステップ2:管理会社に相談する

次に、管理会社に騒音問題について相談します。

いきなり弁護士に相談したとしても、「まずは管理会社に伝えてください」と言われる可能性が高いため、一旦管理会社に連絡しましょう。

そして、管理会社に連絡するときに、さきほどとっておいたメモの情報を伝えます。いつから、どこから、どんな騒音がするのかを、事細かに報告しましょう。

管理会社によっては、この時点ですぐに対応してくれます。しかし、もし管理会社が対応してくれない場合は、こちらで強行手段に出なくてはいけません。

そこで登場するのが、弁護士という存在です。

ステップ3:弁護士に相談する

法テラスなどで開催されている、無料相談会に参加するのが一番ハードルが低いでしょう。初回相談はお金がかからないので、相談しやすいのがメリットです。

ここでもまた、騒音メモを見せながら弁護士と話し合いをします。そして、こちらが望む解決策を伝えましょう。

わたしの騒音問題を担当してくれた弁護士は、2つの対策をとってくれました。

1つは、騒音を発生している当事者に向けた手紙の作成。内容としては、「下の階に住む者ですが、生活音が響くため、少し気をつけてください」といったものでした。

2つ目は、民事調停の検討。こちらは、弁護士を通して騒音発生主と話し合うというもの。

わたしのケースでは民事調停を行いませんでしたが、こういう手段もあるのかと知るだけでも、精神的にらくになりました。

その後

弁護士が作成してくれた手紙を上の階の郵便受けに投函後、少し様子を見ました。しかし、手紙を投函したただけでは、あまり変化がありませんでした。

そこで再度、管理会社に電話をし、「今弁護士に相談してて、民事調停も検討している」旨を伝えました。

すると、管理会社側の対応がガラッと変わり、騒音発生主に直接注意をしてくれました。

とはいえ、人が生活する以上、物音がゼロになるということはありません。多少の生活音がすることは仕方ないことなのです。

管理会社、弁護士を通しても騒音がやまない場合は、ある程度妥協するか、引っ越しをするしかないというのが、わたしが行き着いた結論です。

まとめ:妥協できる騒音範囲を決めるのが重要

居住に関する悩みは尽きないものです。

例えマンションを出て一軒家などに引っ越したとしても、今度は隣の家の犬がうるさかったり、車のエンジン音がうるさかったりで悩まされるかもしれません。

買い物などが便利な街中だと、コンビニやスーパーにたむろする人たちの話し声などがうるさく聞こえてしまいます。

もしくは、音が静かな場所に住めたとしても、「匂い」などの悩みに襲われるかもしれません。

ですので、住む場所に悩んだときは「どれくらいなら妥協できるか」を決めておくことが重要でしょう。