今回は、51歳福祉事業職員(女)さんが、自分の家の中で、長年、他人がピアノの練習をしている音がうるさくて困った騒音体験談をご紹介してみます。ピアノへの防音対策として、1.ピアノに敷き布団やマットレスを付ける、2.防音絨毯、3.防音カーテン、等は効果が薄かったそうです。最終的に、ピアノ練習用の防音室(カワイ防音ルーム)を作ることで、最高の環境を作ることができたそうです。

ピアノの練習音がうるさい

51歳、福祉事業職員、女性、大阪府在住です。

現在は福祉事業所で働いていますが、音大に通い高等学校の音楽教員をし、ピアノの仕事もやっていましたので、毎日ピアノの練習をしなければいけませんでした。

また、生徒を取って教えてもいたためピアノの音がずっとなっている状態でした。自分が弾いているときは気にならなくても人の音は気になるものと重々承知していましたが、近所からクレームが来るわけでもなく、何をするわけでもなく長年暮らしていました。

2人の子供に恵まれ、子供たちも音楽を専門に学び始めましたら、自分がピアノを弾いていない時にも、何時間と四六時中ピアノの音がしている状態です。我が家は立地に恵まれていて、庭も広めで窓を閉めれば確かに外や近隣の方に、そこまで迷惑はかけていないようでした。

それが家の中ではというと自分が弾いていない時間は、子供たちが何時間も練習していてうるさいのなんのってありませんでした。

ピアノへの防音対策を検討

まずは、ピアノの足元にある駒につけると防音効果があるという台を購入しつけてみました。全く音量は変わりません。これは騙されたと、後でピアノ調律師に教えられ結構ショックでした。

そのあと、ピアノ調律師に聞いた、ピアノの背面に敷き布団やマットレスを当てると少し響きが抑えられるというので、わざわざ購入してきて当ててみました。ちっとも変化が分かりません。

あとは、ピアノの弱音ペダルを常にセットした状態にしてみると、これは少し音量が減りましたが、本来の響きが分かりにくく練習に支障も出るため、すぐに止めました。

次にやったのが絨毯とカーテンです。絨毯は防音効果のあるといわれる絨毯に変え、カーテンも防音効果があるというカーテンに変えて、ピアノを引く時には、必ずカーテンを閉めて弾いてみました。全く効果が感じられません。

チェーン展開している安い家具屋さんの商品だったからかなあと、思いながら何とかならないかなと次に考えたのが、音楽仲間の情報で、あるカーテンがありまして、結構なお値段のカーテンなのですが、それは効果があると聞き、やっぱり早速買ってみました。

「ん?少しマシかな?」と思いましたが、期待していたほどではなくて何年もしばらくうるさいままで過ごしました。具合が悪い時もあれば静かに過ごしたいときもあるのに、いつもピアノの音がしていました。

長男は、音楽大学に進みましたが専攻楽器をコントラバスにしたので、弦の音も鳴るようになっていました。娘はクラリネットを始めたのでクラリネットの音も鳴るようになっていました。

防音室の遮音性能は凄い

十数年、気にしながら過ごしてきましたが、ついに音が消えました。そして、自分の練習にも、思う存分音を鳴らしても外に音は、ほとんどもれなくなったのです。最初から、もっと早くからこうすればよかったのです。

何をしたかと言いますと、カワイ防音ルームです。オーダータイプの自由設計で、音楽を演奏する部屋が防音室になったのです。

カワイ独自のパネル工法とやらで従来方式の防音工事と比べて工期が短いということ、安定、確実な遮音性能ということで、結構な金額は、かかりましたが防音室になったのです。ここにいたるまで本当にいろいろやってみました。

でもやっぱり専門業者に防音室にしてもらうより良い方法なんてないのです。思い出すと、ちまちまとカーテンを買ったり、布団やマットレスを買ったり、運送屋さんに騙されて部品を購入したり、涙ぐましい小さな小さな抵抗をしていました。

その金額も、考えてみれば結構な金額です。

防音室にするよりは、はるかに少ない額とはいえ、最初から作り替えていれば、そのお金は使わずに済んだし、ここまでの快適さをもっと早くから持つこともできたのにと、思いもしますが、正直当時は経済的余裕もあまりなかったので仕方ありません。

それにしても、防音室の遮音性能はやっぱりすごいです。お金をかけただけあります。