今回は、40代会社員(女)さんが、近くの工場の騒音問題をみんなで解決したお話をご紹介してみます。工場の騒音問題解決方法として、1.市役所に相談、2.工場と話す、3.自治会の人達と一致団結、等を実践してみたそうです。
近くの工場の騒音問題
私は中部に住む40代の女性で会社員をしています。
近くの工場の騒音問題をみんなで解決したことについてお話しします。
私は5年ほど前に、今住んでいる建売の分譲住宅へ引っ越してきました。
5軒くらいが、道路に沿って1列に並ぶ住宅地です。
その住宅の列の対面に、田んぼを挟んで工場があります。
私が引っ越してきたときには、既に工場はありました。
引っ越してきたときには、気がつかなかったのですが、生活しているうちに「ドルルルル」という低い音が気になるようになりました。
最初は、全く気にもとめていなかったのですが、気になり出すと余計その音が大きくなって聞こえてくるようでした。
特に、夏で窓を開ける季節になると、よく聞こえてくるので、明らかに外からの音ということは、分かりましたが、何が原因かは分かりませんでした。
分からない原因は、この音は、ずっと鳴っているのではなく、一定の時間鳴ると、すぐに止まってしまうことにあります。
音源を突き止めようと、きょろきょろしているうちに音が鳴り止んでしまうのです。
そこで、勇気を出して、隣近所の方に聞くと、音に気付いている方と、気付いていない方がいたのですが、気付いている方曰く、どうやら工場の方から、聞こえてくるのではないかということだったのです。
最初から、なんとなく、そんな気はしていましたが、田んぼを挟んで対面にある工場は、日中も比較的静かで、従業員も、それ程、多くなく、出入りのトラックも日中しかいないようで、私が会社から帰ってくる頃には、灯りはついていても静かでしたので、工場を疑ってはいましたが、工場からの音と確信を持てずにいました。
しかし、近所の方の発言で、工場から音がしてくることが、自分の中では確信に変わり、思い切って市役所に相談してみました。
市役所に相談
市役所の担当の方は、音の種類や聞こえてくる時間、いつから聞こえるようになったかなど、様々な聞き取りをされた後に、近所の方の声も聞いて欲しいとおっしゃいました。
(私だけ聞こえるとすると、私に固有の問題があるかもしれないからですかね。)
そこで、自治会で皆さんに伺ってみると、気になっている方が、複数いらっしゃったので、市役所に自治会を通じてお話をしてみました。
すると、市役所から工場にお話をし、騒音の調査もしてくださいました。
これで分かったことは、工場のコンプレッサーという機械が、不定期な間隔をあけて音を立てるようで、これが気になっている音ではないかということでした。
ただし、法律や条例で定める騒音の基準値よりも低い値ということで、工場にはお伝えはするが、市役所から行政指導は、できないというのが結論でした。
でも、音が気になるのは仕方がないので、思い切って、自治会で工場とお話をしてみることにしました。
工場と話す
工場の工場長さんは、大変真摯な方で、私たちの話をしっかり聞いてくださるばかりか、工場の中も案内して見学をさせてくれました。
音の原因であろうコンプレッサーも見せてくださいました。
これが動き出すと、家で聞き覚えのある「ドルルルル」という低い音に似た音が、よく聞こえます。
工場長さんになんとかならないかと、相談したところ、防音の対処を検討してくださるということでした。
後日、その工場から防音の対処をしてみたという、ご連絡をいただき、それ以降、音があまり気にならなくなりました。
近所の人たちと一致団結し、市役所や工場に相談してみたのが、良い結果を生みました。
すぐに話を聞いて動いてくださった市役所や、真摯に対応してくださった工場に大変感謝しています。
もっとも、工場は建売住宅ができるよりも前からあったわけで、購入前にしっかりと下見をしておけば、このような問題に直面せずにすみましたが、今回の一件で、自治会内や工場との関係もできましたし、理解のある工場のおかげで、今後も安心して生活できると思います。