今回は、元医療職(女)さんが、安いアパートで、宅飲み騒音被害にあった時に、実践した騒音対策をご紹介してみます。騒音問題解決時に実践した方法は、1.管理会社に報告、2.逆に仲良くなろう作戦、を試してみて、結局、「逆に仲良くなろう作戦」で、騒音問題を解決できたそうです。
安いアパートでの宅飲み騒音
そのアパートに住んでいた当時、私は20代の医療職の女でした。住んでいた地域は北海道です。
職業柄、あまり家にいないので、安いところ、アパートでいいか、と思い入居したアパートでしたが、そこは学生が多く、平日・週末問わず友達が集まり、いわゆる「宅飲み」をしていたようで、深夜まで話し声や笑い声が響いていることも多々ありました。
特に真上の部屋は、足音が響き、私の部屋でテレビなどをつけていない状態だと、何を話しているのか、はっきりと聞き取れるくらいの大声で話していて、非常に迷惑でした。
そこで、私が取った対策とその結果について紹介します。
その1 管理会社に報告
王道の対策方法です。直接注意することは、ご近所トラブルにも、つながりかねないと聞いていたので、管理会社に電話し、現状を伝えました。
翌日には、共用エントランス部分に「騒音に関する苦情があった」という内容の張り紙が掲示されましたが、目につかなかったのか、全く効果はなく、相変わらずうるさい状態が続きました。
そのうち気がついてくれるかもしれない、という淡い期待を込めて、しばらく様子を見ていましたが、相変わらず夜中の騒ぎは変わらなかったので、何時頃にどのくらい声が聞こえているかを証明するために、録音して管理会社に直接持っていき、実際に聞いてもらいました。
管理会社の担当の方も、さすがにこれは度を超えている、と判断してくれたようで、今度は全戸のポストに注意文を投函してくださいました。
しかし、相手は世間知らずの学生さん。自分のことだとは思わなかったのでしょうか。これもあまり効果がありませんでした。
その2 逆に仲良くなろう作戦
相手の授業の始まる時間と私の出勤時間が合えば、朝顔を合わせる時がたまにありました。
普段は挨拶程度なのですが、私から「大学生?」などと話しかけるようにしました。
相手も友達が多いだけあって非常に社交的で、専門学校の1年生である事が判明しました。
たまたま、私の職場と彼女の学校が近所だったので、時間が合えば、私の車で一緒に行ったりするように、なるまで仲良くなれました。
将来は何になりたい、学校の実習が大変だなどの話もしてくれるようになり、とても良い子だったので、一瞬、騒音問題に目をつぶろうかとも思ったのですが、やはり、うるさいものはうるさい。迷惑なものは迷惑なのです。
直接注意するのは、かわいそうだったので、いつか友達同士で話していた「先生の悪口」について話題にしてみました。
どうやら学校に嫌いな先生がいて、生徒同士(友達同士)であだ名をつけては文句を言い、大爆笑していたのが聞こえたからです。
「○○先生(あだ名)は最近どうなの?」と聞くと、彼女は、かなりびっくりして「なんで知ってるんですか?」と聞いてきました。
そこで私は、深夜に友達と話している声が、私の部屋まで筒抜けな事について彼女に告げました。
どうやら、これまで管理会社が出した騒音に関する文章は、他人事で、案の定、まさか自分のことだとは思っていなかったようです。
ちょっと泣きそうな顔で、必死に謝る姿が今でも印象に残っています。
その後の様子
友達が来て深夜まで彼女の部屋で、遊んでいる様子はなんとなく伺えましたが、以前のような迷惑と感じるほどではなくなり、アパートの作りを考えても許容範囲内だなと思えるようなくらい静かになりました。
ただ、私は社会人、彼女は、まだ、一人暮らしを始めたばかりの学生です。まだまだ子供のようなものです。
怖がらせるのもかわいそうだと思ったのと、彼女の人柄が、明るく素直でいい子だと思ったので、たまにお菓子を持って行ったり、帰宅時間が合えば、近所のファミレスでご飯をご馳走したりしました。
彼女もたまに「パソコンの使い方を教えて欲しい」「レポートの書き方がわからないから教えて欲しい」などと、言って私の部屋に来るようになりました。
まとめ
私が実践した騒音対策は、一歩間違えれば非常に危険な方法だと思います。あとから調べると管理会社で対応しきれない場合は、警察を呼んでも良い、という事がわかりました。
たまたま相手が若い女の子で、同性同士だったので仲良くできた事、たまたま彼女が、人懐っこく素直に注意を聞き入れるタイプの子だったからこそ、うまくいった方法だと思います。
最終的には、姉のように慕ってくれ、様々な偶然が重なって騒音問題も円満に解決できたので、良かったのですが、相手がどんな人かわからない場合は、警察の介入も視野に入れても、良いと思います。