今回は、40代主婦さんが、近隣の宗教施設の騒音に悩んだ騒音体験談をご紹介してみます。騒音対策として、周辺住民と協力し、情報収集して市役所に相談後、騒音問題を解決できたそうです。

近隣の宗教施設の騒音

私は関東地方K市に住む、40代主婦です。家族は夫、子ども2人の4人家族です。

K市は関東郊外の都市で、電車で都心に通う人も多い地域で、人口も密集しており、家と家も接近している、近郊の住宅街って感じです。

夫は朝、都心の会社に通勤していき、子どもたちも近くの学校に電車通学しています。

その地域には最近、いわゆる新興宗教の施設ができ、朝から太鼓をたたいたり、お経か呪文みたいな声がよく聞こえてきます。

そして、土日祝日になると、信者の人と思われる団体が、大勢押し掛けてきて、静かな住宅街はちょっとしたカオスになっています。

私たちは、この宗教施設ができたあとに越してきたので、強烈な反対運動があったにもかかわらず、この施設ができたことを地元に古くから住むかたにききました。

何度も反対集会をしたり、署名を集めたり、宗教施設の代表との話し合いもしたみたいですが、結局押し切られてしまったとのことです。

私たちの子どもたちも受験を控え、静かな環境で受験勉強をさせてあげたいと思うようになりました。

この宗教施設では、月に何回か戸別訪問というか、新規顧客?会員獲得の運動みたいなものがあり、日曜の朝とかに突然玄関の前にたって、ドアホンをならされたり、いないと「話を聞かないと地獄に落ちるぞ」など脅迫まがいなことも起き始めました。

これもとても迷惑な行為の一つです。

また、朝のお経の時間が朝6時から始まるのですが、夏だと窓を開けたままで、お鈴や太鼓、鐘なんかを鳴らし、大勢のお経の声が響いてきます。

平日は、まだめざまし代わりなんておかしいですが、まだゆるせますが、日曜日ゆっくりしたいのに、この音で、まさに、たたき起こされます。

日曜は、行事が立て続けにあるようで、朝のお経、その後呪文をひたすらとなえる会、などかなりの人数の人が出入りし、私たちにとっては騒音が増していきます。

これは夕方のお経の時間7時くらいまで続きます。

ゆっくり日曜日を自宅で過ごすことができなくなってきました。

同じような悩みを抱えるご家庭は多いようで、PTAや町内の自治会で集まった際に、近所に住む人からも、なんとかならないか、子どもはこれが原因で夜泣きして困るとか、お線香のにおいが、洗濯物について困るなどの声が聞かれました。

周辺住民と協力、情報収集して直談判

そこで、私たちは、この宗教施設の迷惑行為に関する、協議会を作り、問題点、迷惑行為の種類、回数や程度などを周辺住民の方と協力して、情報集めからはじめました。

そして、レポートにまとめ、この宗教施設に、この情報をもとに改善策を要求しました。

しかし、宗教施設側は音(お経や呪文、太鼓などの音)は迷惑の範囲ではなく、施設側も自粛しておるつもりで、まったくいわれのない、まったくの言いがかりで、改善策はなし、との強硬姿勢でした。

しかも、この宗教は世の中を救うのだ、そして、この音を聞かせることが、結果的には、あなた方の幸福につながるのだとうそぶき、勧誘してくる始末でした。

市役所に相談

やはり行政に介入してももらうほうがよいと考え、再度市役所に行き、市役所からの調整をお願いしました。

市役所では事実関係調査などをやってもらい、助言など私たちサイドでのアクションをしました。

宗教施設側に再度、住民を代表して訪問し、朝から太鼓やお経などの大音量で行うことが、近隣住民の生活に悪影響を及ぼしており、耐えられないレベルであること、また信者の人がたむろしたり、近隣の住宅に個別訪問をかけてくるなどして迷惑していることなど、事実関係を話し、再度申し入れをしたところ、窓を2重サッシにして、音が漏れないようにする、会合などの際は、窓を閉め切り、音が外に漏れないようにする。

朝夕の太鼓は、自粛する(たたかない)などの対応策が出され、一定の成果を得ることができました。