今回は、50代アルバイト主婦さんが、マンションの隣の部屋からの生ギター演奏がうるさいので、実践した騒音対策をご紹介してみます。騒音対策として、1.マンション管理人等に相談、2.騒音の苦情を手紙で送付、等をしてみたそうです。最終的に、騒音主がギター演奏に飽きて、何となく騒音問題が解決したそうです。
マンションで生ギター演奏
関東在住の50代女性、アルバイト主婦です。
我が家は、そこそこ大規模なマンションで、同じ敷地内に複数の棟が建っています。
その真ん中あたりの棟の5階に住んでいるのですが、とある日の夜中、じゃかじゃか鳴る生ギターに飛び起きました。
当時、我が家は夫婦と小学生の息子二人。
子供たちが「…アンパンマンマーチ?」というので、よく聞いてみると、ギターだけでなく、生歌まで聞こえてきました。
驚いてベランダに出てみると、その音は隣室から聞こえてきます。
そっと仕切り板の隙間から隣をのぞいてみると、住人の男性(当時30代半ば)がカーテンもせず、窓も開けっぱなしで、弾き語りのように歌っていたのです。
ほんの一瞬のことでしたが、ちょっとゾッとする光景でした。
見つかるとまずいだろうなーと顔はひっこめたものの、その様子に、まともに抗議しても危ないだろうな、ということしか思い浮かびません。
マンション管理人等に相談
当時、自分はマンションの管理組合の役員をやっていたので、翌日すぐに理事長と管理事務所の管理人さんに届け出て、なんとかならないだろうか、と言う話をしました。
実はこれまでは私が知らなかっただけで、今回の南側のリビングではなく、北側の個室で弾いていたことがあったようで、反対側の棟の住人からは「ギターの音が煩い」訴えがあったらしいのですが、どの部屋から聞こえてきていたかが確かめられず、団地内に配布・掲示するニュースに「楽器を演奏する時間は常識的な範囲で」と通知するのみに留まっていただけだったのです。
隣室は、かつて両親と息子で暮らしていたのが、両親が遠方にリタイアして引越、息子だけが残った、という部屋でした。
彼は周囲と全くコミュニケーションをとろうとしない人物で、団地で一斉に行う工事や、役員の輪番なども完全無視を決め込む問題の人物だったのです。
さて、困った!となったのですが、しかし放置はできません。
その後もアニソンやレイ・チャールズのコピー、その他を週に2~3回のペースで繰り出され、気になるとイラっとするのです。
手紙を送付
騒音被害の対象がうちだけではなく、周囲を取り囲む上下左右全ての家から、そして左右に建つ棟の複数のおうちから、ということになり、最初はマイルドに管理組合から警告(というかお願い)をポストに投函していましたが、彼は全くそういうものを読まないようで、効果はありませんでした。
緊急連絡先ということで、本来なら親の側の転居先などを管理組合に登録しておくことになっているのですが、親も同様の感覚の持ち主なのか、そうした手続きを一切しないままに転居してしまったので、彼に何か物申せる人がいなかったのです。
警告文を集合ポスト投函からドアポストに入れて、さらにドアポストから、はみ出すように挟んでみたり、ドアにテープでぴらっと貼ってみても効果がなかなか見られず、「そろそろ弁護士の無料相談にでも行こうか」と言っていたころに、ひょんなことから両親と個人的なお付き合いがあった、という住人さんが見つかりました。
その方から両親の住所を教えていただいたので、管理組合名目で今回の騒音だけでなく、雑排水管の高圧洗浄なども、通知しても一切やらせてもらえず、今後重大な支障をきたすことになりますよ、という様々なポイントを押さえたお手紙を制作し、内容証明で送付してみたのです。
受け取り拒否にはなっていないので、一応伝わっているはず。
しかし、それからしばらくして、やっぱり時々まだギターは聞こえてきていたので、そのたびに同様の手紙を送付。
何通か送ったところで、ふっつりとそのギターの騒音は止まりました。
その後
「そういえば、彼は趣味が長続きしない子供だったんだよ(笑)」と、息子さんが彼と同級生だった、という理事さんが話していました。
それ以来数年に一回くらいのペースで、歌声やギターの音がきこえてくるのですが。
どきっとするものの、それは散発的な程度で、しかも”常識の範囲内なら”ということで、なんとなく団地内でも許容されています。
ほんと、夜中にじゃかじゃか弾かれて、アンパンマンマーチを歌ってる男の姿を窓越しに見てしまったときには「うわぁ…」と思いましたが、こういうふうに終息するケースもあるということですね。