今回は、50代自営業(女)さんが、上階のドラムマンがうるさいので、考えた騒音対策をご紹介してみます。騒音対策として、1.「静かにしてください」と自分で言いに行く、2.「近隣から苦情が来ています」と第三者を装った手紙を投函する、3.不動産屋さんに言ってもらう、等を考えたそうです。

上階のドラムを叩く音がうるさい

単身者向けの賃貸マンションに越してきて6年。

子供が独立して家を出たのを機に、面倒くさい夫とは離婚し気ままに暮らしている。

好きなものだけに囲まれて、一人で好きなように暮らすのは最高だ。

しかし、上の階に越してきた人がドラムを叩くようになった。

しかも夜中だ。

毎日ではないのだが「さあそろそろ休もうかな」という時間から始まることが多い。

おそらくドラムマンの両隣の部屋も、かなり迷惑だとは思うが、ドラムの振動が響き渡る真下の部屋の私が、一番災難なのではないか?と思った。

最初の2、3か月は「きっと誰かが言ってくれて、そのうち収まるだろう」と、イヤホンで音楽を聴いて自己防衛していた。

しかし、イヤホンをして寝返りを打つと、耳が痛いしイヤホンも外れる。

その時間も、まだドコドコとやっていたら寝付けない。

そして一向にドラムは止むことはなく、バンドメンバーなのかギターまで加わるようになった。

もう泣き寝入りはしない。

いよいよ声を上げる時が来た、と思った。

思いついた方法は3つ。

思いついた3つの騒音解決方法

1.「静かにしてください」と自分で言いに行く

2.「近隣から苦情が来ています」と第三者を装った手紙を投函する

3.不動産屋さんに言ってもらう

1.は勇気がいるし一番リスクが高い。

殴られたり、刺されたりするかもしれない。

ドラムだけでなく、布団叩きまで始まり罵られても困る。

却下だ。

2.と3.なら普通は3.を選択するだろうが、マンションを管理している不動産屋さんが、あまり頼りにならないのだ。

水漏れやエアコンが壊れているなどで、不動産屋さんに電話しても、「担当は今、外出中で」となかなか連絡がつかず、折り返しの電話の催促を何度もかけたことがあった。

面倒な騒音苦情だったら、なおさら連絡が取れなくなりそうだ。

「警察に言う」も考えたが、告げ口した自分の名前が、何か調書のようなものから漏れないとも限らない。

とりあえず自分で出来ることをやろうと思い2.の文書を作成した。

パソコンで探すと「住人への警告のひな形」のようなものがあったのでそれを利用。

文書内容としては、

「近隣住民の皆様からお声をいただいております」といったやんわりした内容だ。

しかし、誰がその手紙の差出人か?というのがポイントだ。

個人だと名乗らないのもおかしいし、名乗ったところで1.と同じ。

怖い。

だからといって偽名だとミエミエだ。

やはり団体名のほうが威力がありそうだ。

だが不動産屋の名前を勝手に名乗っては、文書偽造を問われそうなので、実際にない団体名、そのエリアの町内会風のさもありそうな名前を作って差出人とした。

プリンターで印刷、茶封筒に入れて集合ポストではなく、その部屋のドアポストへ投函した。

すごくドキドキしたのを覚えている。

それから2週間くらいは、手紙効果なのかドラムはピタリと止んだ。

しかし、バンドメンバーが来てしまうとお酒も入ってしまうのか、ドラム+ギターが始まってしまうのだ。

でも、一度は効果があったのだから、続けてみようと思った。

投函サイクルは、ドラム+ギターがあったら、2日後くらいに投函すれば効果的だろう。

その後、2度ほど投函した。

最後の文書をプリントした後、だんだん自分が布団叩きの人になっているような気がしてきた。

すごく意地悪をしている気分で、とても嫌な人間になっていると思った。

もう私がやれることはやった。

やっぱり不動産屋さんに言ってもらおう。

文書を投函するのも、不動産屋に電話かけ続けるのも、労力は同じようなものだ。

その後、不動産屋さんと連絡が取れるまでは、それなりに時間を要したが、ちゃんと言ってくれたのだろう、ドラム単体もギターも聞こえてこなくなった。

最初から変に自分でなんとかしようと思わずに、ちゃんと筋の通ったところから言ってもらうのが、やっぱり一番だった。